2018年7月29日午前10時ごろ、フランス人のティフェヌ・ベロンさん(当時36歳)が、観光で訪れていた栃木県日光市のホテルから徒歩で外出したまま、行方が分からなくなった。チェックアウト予定の30日10時を過ぎてもベロンさんが戻ってこないことから、ホテルのマネージャーが11時ごろ警察に110番通報した。





ベロンさんは当日、男性と一緒に京都を回る予定だった。


男性が京都を案内してくれて、充実した楽しい一日になる。少なくともベロアさんはそう思っていた。


SNSで繋がっていたか、元々知り合いだったか、どんな関係かは不明なものの、以前から知っている間柄だった。2人きりで会うのはその日が初めてだった。


ベロンさんは、とても紳士的で落ち着いた男性で、良い友人になれそうだと思っていた。


しかし、男性はベロンさんに好意を抱いていた。2人きり=デートだと思いこみ、張り切っていた。


下心が見え隠れする男性にベロアさんは不安になり、ホテルの近くまで迎えに来た男性に対し、やっぱり1人で観光すると告げる。 


男性は張り切っていたぶん、ガッカリした。そして酷く裏切られた気分になった。


ベロアさんがフランスに帰ったらもう二度と会えないかもしれない。


焦った男性は懸命に引き止めるものの、ベロアさんの意思は固かった。


失望した男性は、悲しみのあまりベロアさんに手をかけてしまう。


上手く逃げられたため、捕まることはない。