平日朝8時半といえば、学校は始業時間で企業は就業時間だと思います。
 
今日その朝8時半に地下歩道の入り口で2人の小学生を見かけました。
 
ん?黄色帽にランドセルには黄色カバー
 
これは小学一年生ですよね?
しかもこの時間って遅刻じゃね?
 
ってことで声を掛けに。
 
 
ワイ「おはようー。どうかしたの?」
女子「あのね。何か出そうで怖いの」
ワイ「え?何かいるの?」
女子「あのね。あの扉から何か出てきそう」
 
 
地下歩道はLEDライトがついてるとはいえ、地上は太陽で明るく、地下歩道の入り口は余計に薄暗く見えました。
そして配電盤のアクセス用なのか重厚なステンレスの扉がありました。
 
 
※地上から見るとかなり暗い
 
 
ワイ「確かに暗くて怖いね。お兄さんが一緒に行けば通れる?」
女子2人「はい!」
ワイ「じゃあ、一緒に歩いて行こうか」
 
ってなことで、独身子無しの異世界珍道中となりました。
 
 
 
 
地下歩道はやはり薄暗くて、侵食した雨や地下水で苔が生えてました。それがおどろおどろしい様相で、小学一年生にはちときついのかもしれませんね。
 
 
※何か出てきそうな扉
 
ワイ「いつも2人で歩いてるの?」
女子「そうだよ!」
ワイ「小学生だと集団登校じゃないの?」
女子「シュウダントウコウ?」
ワイ「他の年上の子供たちと一緒に行かないの?」
女子「行くよ!」
ワイ「え?なんで2人なの?」
女子「遅刻したの!」
ワイ「マジで!!笑」
 
ふと2人を見やると、背丈から髪型から顔まで似てるような気がしたので聞いてみました。
 
ワイ「もしかして2人は双子なの?」
女子「そうだよ!」
ワイ「やっぱり!笑。似てると思った!」
女子「xxはホクロ有るけど、私はないの。ほら」
 
左目の涙ホクロがあるかないかで判断できるらしいですが、
しかしそれを言われなければ瓜二つで見分けがつかないほど似てます。
 
地下歩道を出たが小学校まで送ることにしました。その間、小学校へ電話して校長先生が応対してくれました。ああ、双子ちゃんですねとなんだか初めてじゃない感じ(笑)
 
ワイ「遅刻しなければみんなと一緒に登校出来たの?」
女子「違うの。みんな車なの」
ワイ「え?マジで?今時だね~笑」
女子「マジだよ!けどお母さんが歩いていきなさいって」
ワイ「そうなんだ。歩くのは健康的で良いもんね」
女子「ケンコウテキ?」
ワイ「いや、雨の日とか雪の日はどうするの?」
女子「雪が積もらなきゃ、歩いて行きなさいって!」
ワイ「お母さん徹底的だね笑」
女子「テッテイテキ?」
ワイ「いや、2人には歩いて歩いて足が速くなってほしいんだよたぶん汗」
 
 
とまあ、異世界人との会話には何かと得るものがあります。
そう、理解できる言葉を選んでやらないと会話が進まないし、相手は自分が理解して受け答えが出来ていないと会話が成立しないため互いの関係性が不安になるだけですからね。
 
 
ワイ「小学一年生だと給食食べて帰るだけ?」
女子「5校時目あるよ!」
ワイ「え?一年生は4校時じゃないの?」
女子「えっ?」
ワイ「えっ?」
女子「えっ?」
ワイ「えっ?」
女子「えっ?」
ワイ「えっ?」
 
とにもかくにも30年も前の記憶で子無しだと何にも分からないのが実情なのだ。
 
ワイ「その手提げはなに?」
女子「これはツウシンボク☆※▽■」
ワイ「ツウシンボク?」
女子「違う!!ツウギンボック☆※▽■」
ワイ「ツウギクボック?」
女子「笑笑ボックなんて言ってない笑」
ワイ「ごめん笑もう一回言ってくれる?」
女子「笑笑ツウジンボクだってば!!笑」
ワイ女子「爆笑」
ワイ「ごめんマジで分かんない笑、ちょっと中見て良い?」
 
 
見せてくれた手提げの中には、プリント用紙数枚と水筒が入っていました。
 
ああ、なるへそ。
 
ワイ「ああ!分かった!通学バッグね!」
女子「ずっとそう言ってた笑」
 
3人で笑いこけたとさ。
 
 
歩道の向こうに目をやると、何やら男の人が手を降って歩いて来るではありませんか。
 
校長先生でした。
 
ワイ「あ、おはようございます。ワイはどこどこのだれだれです。地下歩道の入り口で2人を見かけて声をかけたのですが、怖いと言ってたので一緒に歩いてきました」
校長先生「本当にありがとうございます!すごく助かります!」
校長先生「こうして子供たちに目をかけて見守ってくれる大人の人がいることに本当に感謝しています!」
ワイ「いえいえ、社会の輪は助け合いなのでこんなことやぶさかではありません(キリッ)」
ワイ「子供たちもとても快活でものすごく良い子たちですね」
校長先生「そうなんです!ん?xxちゃんは、手袋どうしたの?」
女子「洗濯機に間違って入れてね、取り出したけどまだ水がポタポタしてたの」
校長先生「ストーブの前で乾かしとかないとね」
女子2人「ストーブは火事になっちゃうよ!」
 
 
とまあ無事に大の男の人に引き渡して一件落着したのでした。
 
 
校長先生「ほら、ありがとうって挨拶して」
女子2人「ありがとうございます!バイバーイ」
ワイ「アディオスアミーゴ。アスタラビスタベイビー👍️」(言ってない)
 
 
子供って本当に天使なんだなってマジで思いました。
ワイには全く縁がないけどね!
かなぴ