※画像はキリンホームページから
FOUR ROSES
SINGLE BARREL
KENTUCKY STRAIGHT BOURBON WHISKEY
産地:アメリカ合衆国 ケンタッキー州
原料:グレーン、モルト
容量:100ml
アルコール:50%
樽構成:アメリカンオーク新樽
市場小売価格:750ml / 5300円
総評:4.5
色:琥珀色
トップノート:4
アタック:4
香り:溶剤、木材、キャラメル、バニラ
味わい:キャラメル、コーヒー、デーツ、木材、ピンクペパー
アルコール感:4
ピート感:4
■ フォアローゼズについて
『バーボン』の成り立ちは1700年代後期にブランド銘柄でお馴染みの、エヴァン・ウイリアムスやエライジャ・クレイグが始祖と言われています。そしてフォアローゼズはそれらより100年くらい遅れて、1888年の創業になります。しかもこのころのアメリカはすでに800もの蒸留所があったみたいです。
1865年に4年にも及んだ南北戦争が終わり、勝利を収めた北部の資本がケンタッキー州に流れ込んだわけですよね。
フォアローゼズもその同じ流れを汲んだ企業といえるみたいですね。
創業者のポール・ジョーンズ氏はジョージア州アトランタの南部出身で、ケンタッキー州のルイビルに移住してローレンスバーグにてフォアローゼズを興したといわれています。
当時は禁酒法やウイスキーの人気の低迷が拍車となり、ケンタッキー州にピーク時には200あった蒸留所も12蒸留所まで減っていきました。今では近年稀に見るウイスキーブームも相まってクラフト系蒸留所がかなり増えてるみたいですね。
■ フォアローゼズ シングルバレル
フォアローゼズのウイスキー造りは、他のウイスキーメーカーと違って10種類のフレーバーの異なる原酒レシピを混合させて作るみたいです。原料から瓶詰に至る過程や詳細な原酒レシピさえHPに記載されてるのは好感を持てますね。
シングルバレルのレシピを見ると、1番のOBSV「マッシュビルB」と「酵母V」の組み合わせになっています。
そして7年から9年かけて熟成された一樽から230本あまりのウイスキーをボトリングするみたいです。
※本国ホームページから切り取り
この表めちゃくちゃ「粋」ですよね!!!
どのフレーバーのレシピか分かるし、製造工程すべて自社完結してるからこそ出来る業でもありますね。
日本のメーカーにも見習ってほしいかも。
最近キリンフォアローゼスのホームページがリニューアルされ、このレシピが日本語版として公開されるようになりました。
とても読みやすく分かりやすいです。ぜひ見てみて下さい。
■ テイスティングノート
香りはバーボン特有のケミカルな香りやホワイトオーク樽由来の木材のエキス感がアーモンド香としてトップノートに現れます。
キャラメルのような甘さが立ち込め、バニラエッセンスの香りと芳醇なアルコールが鼻を抜けます。
味わいは濃厚なキャラメルの甘みと、香りにも現れたバーボン特有のケミカルさがコーヒーの苦味となり舌にざらつきを残します。
アメリカンオークから析出した酸味はドライデーツのようで芳ばしさがあります。
余韻にまで残るピンクペッパーのスパイシーさをともなって口中と唇をしびらせフィニッシュします。
ストレートで鼻に抜けるこれぞバーボン香は大人の嗜みを教えてくれます。