WHITE HEATHER
YEARS 21 OLD
 
BLENDED SCOTCH WHISKY
 
NON CHILL-FILTERED
NATURAL COLOUR
 
産地:スコットランド
原料:モルト、グレーン
容量:60ml
アルコール:48%
樽構成:PXシェリーパンチョン樽、オロロソシェリーパンチョン樽、ヴァージンオーク樽etc
市場小売価格:700ml / 17,800円
 
 
色:焦げ茶
トップノート:4
アタック:3.5
香り:レザー、バニラ、ゴム、クリーム
味わい:黒糖、ピーティー、ミルクチョコ、シャルドネ
アルコール感:3
ピート感:5
 
 
 
総評:4
 
 
 
■ ホワイトヘザーについて
 
グレンアラヒー蒸留所のマスターブレンダーを務めるビリー・ウォーカー氏が手掛けるブレンデッドウイスキーがこのホワイトヘザーになります。
モルトとグレーンの比率は47:53で、大体半々の割合になってます。
通常ブレンデッドウイスキーはモルト含有率が30%以下なので47%は高い方になります。
 
使用原酒は18年熟成のハイランド、スペイサイド、アイラの3種類をバッティングし、PXシェリーパンチョン樽、オロロソシェリーパンチョン樽、ヴァージンオーク樽で3年追熟し完成するのがホワイトヘザー21年になるようです。
もちろんグレンアラヒーの18年物も使われているので贅沢な一品といえます。
 
サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)2021でダブルゴールドを受賞してます。
スピリッツコンテストは素人から選ばれる審査員が多数いるようなのでどうしても受賞にムラがあるように思います。
SWSC2021ではブレンデッドモルトのモンキーショルダーもダブルゴールドを受賞しています。
ウイスキーは瓶詰や開栓タイミングにより味わいが左右されてしまうので、なぜこのウイスキーが受賞というのがままありますよね。
ことホワイトヘザー21年に関しては金賞は妥当だなと思いましたが、ウイスキーにおいてコンテスト入賞はあまり参考にしない方が良いと思います。飲んでみたことないウイスキーなら受賞を機に飲んでみるのは大いにありです。
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香り立ちはアルコールと共にレザーのドライな刺激。
バニラの甘さがあり、ゴムタイヤの香り立ちも。
奥からはクリームのような優しい甘さも漂います。
21年熟成のわりにはアタックがあり、総合的な香りのバランスは良いですね。
 
味わいは口当たり粘度のあるテクスチャでポッと黒糖の甘みが乗ります。
ピリッとピーティーさも若干感じます。
ミルクチョコの優しい甘さが現れ余韻まで残ります。
余韻には喉にほどよい辛味も残るのでやはりピートが効いてますね。
それらの甘さが木材のエグミを心地よい旨味に変換していくのだと思います。
シャルドネの酸味が長く余韻として残ります。
 
 
 
■ ホワイトヘザー21年の考察
 
グレーンウイスキーがクセある酒質のモルトウイスキーを飲みやすく深みある味わいに変換してるのだと思います。
21年熟成なので荒々しさはまろやかに、しかし特徴ある酒質はそのまま残すことで退屈なくウイスキーを嗜むことが出来るのだと、ホワイトヘザー21年はそう語っているのかなと考察致しました。