THE MATSUI
《松井》サクラ カスク
SINGLE MALT
JAPANESE WHISKY
SAKURA CASK
産地:日本 鳥取県
原料:モルト
容量:200ml
アルコール:43%
樽構成:サクラカスク
希望小売価格:200ml / 1,360円 ; 700ml / 4,500円
色:カツオ出汁色
トップノート:3
アタック:2.5
香り:針葉樹林、レザー、リコリス、バニラ
味わい:清酒、生麦、森林、アニス、ジュニパーベリー
アルコール感:3
ピート感:2
総評:3.4
■ 倉吉蒸溜所について
倉吉蒸留所は東西に細長い鳥取県のちょうど真ん中にあり、日本100名山・大山(ダイセン・1709m)の麓にも位置する自然豊かなロケーションの蒸留所になります。
蒸留所設立は2015年で、実際にポットスチルを整えてスピリッツを蒸留したのが2019年になるようです。
なのでようやく5年物のシングルモルトが登場するのではないかなと思っています。
■ テイスティングノート
香り立ちは針葉樹のような生木の香り。
蒸留過程のフェインツに現れるレザー感や書庫のようなドライ香。
ゴム感もあります。
奥の奥にバニラのような甘みがあるような気がします。
これら先にテイスティングした『ミズナラカスク』と同じ香りだちなんですよね。嗅いだ瞬間に同じだなと思いました。
しかしこちらはアルコール43%ですので味わいは変わるでしょうかね↓
味わいは滑らかなテクスチャでファーストタッチは清酒のような酒粕の甘み。
香りに出ている生木感が味わいにも出てきていて、鼻にも抜けていけば青々とした森林感が感じられます。
やはりスパイスはアニスやジュニパーベリーを思わすさっぱり感や酸味感が、これまた後味まで引きずります。
ミズナラカスクよりスパイシーで、甘さもさっぱりしています。
■ 松井サクラカスクの考察
普通に美味しいシングルモルトです。
ミズナラカスクと比較すると酒質のベースが全く同じであろうことは想像に難くありません。
それが味わいにもはっきり出ているかなと思います。
「サクラカスク」この特徴は掴みにくいのが本音ですが、ミズナラよりスパイシー。
甘ったるい感じもなくさっぱり系でした。
まさかとは思いますが、ミズナラを加水しただけがサクラカスクではないですよね?
思うことは、「サントリー白州より、森林感が強い」ってことでしょうかね。
この生木の特徴は人を選ぶクセであり、未経験の新鮮さであります。ウリとしてパッケージやPRに森の中から生まれるウイスキーとしてイメージ付ければアイデンティティは確固たるものかなと思います。よくある新興ジャパニーズウイスキーブランドの浮世絵や和柄やアニメキャララベルに頼らない松井アイデンティティが重要だと思います。
あとはサントリーに似せたラベルは廃止して、シングルモルトウイスキーは蒸留所名を冠し、マツイウイスキーとメイドインジャパンをノンチル・ノーカラーに変えてみてはいかがでしょうかね。