KANOSUKE
SINGLE MALT
JAPANESE WHISKY
2022 LIMIED EDITION
 
CASK STRENGTH
NON CHILL-FILTERED
 
産地:日本 鹿児島県
原料:モルト(英国製造)
容量:100ml
アルコール:59%
樽構成:シェリー樽etc.
希望小売価格:700ml / 13,750円
 
 
色:コッパー
トップノート:3.5
アタック:5
香り:レザー、ドライプラム、バニラ
味わい:黒蜜、バタースコッチ、ホワイトペッパー
アルコール感:5
ピート感:0
 
 
 
総評:4
 
 
 
■ 嘉之助蒸溜所について
 
小正醸造が運営する嘉之助蒸溜所は2017年鹿児島県日置市に誕生しました。

小正醸造の創立は1883年。初代の小正市助が1905年に免許を取得し、短期間で鹿児島県屈指の焼酎メーカーに成長した。1953年からは2代目社長の小正嘉之助が舵を取り、日本全国に焼酎の魅力を広めるべく尽力を続けた。

小正嘉之助が家業を継ぐ2年前から、小正醸造はウイスキー用と同タイプのオーク樽で米焼酎を貯蔵し始めている。6年間の熟成を終えた「メローコヅル」が新発売されたのは1957年のこと。その後の成り行きは、鹿児島県民なら誰でも知っている。「メローコヅル」は多くの酒通たちに愛され、発売開始から60年以上経った現在でも小正醸造を象徴する人気銘柄である。

小正醸造の社内で、ウイスキー蒸溜所設立の計画が生まれたのは2015年のことだった。 焼酎づくりの歴史も130年を超え、働く人々は新しい挑戦を求めていた。蒸溜所建設を主導したのは、創業家4代目にあたる小正芳嗣専務。2003年に小正醸造に入社し、生産部門でさまざまな分野を担当してきた。海外の日本風居酒屋をはじめとする飲食店で焼酎の魅力をアピールし、国際的な日本関連コミュニティーで認知拡大に務めてきた実績もある。
 
 
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはフェインツ由来のレザー香。
ドライプラムの酸味と甘み。
バニラのような甘みでアメリカンオークの木材。
芳香もさほど強くなく、アタックがかなり強いので香りのかぎ分けが結構しんどいですね。
 
味わいは口当たり滑らかにファーストタッチは黒蜜の甘み。
バタースコッチのコク。
スパイスは粉末ホワイトペッパーの痺れ感。
未熟成ながらカスクストレングスとコク深い味わいのため余韻は長く残ります。
 
 
 
■ KANOSUKE 2022 LIMITED EDITION の考察
 
シェリーカスク熟成のカスクストレングスでこの味わいはかなり美味しい部類です。
ブレンドも秀逸でエグミもなく濃厚な甘みに、シェリー樽本来の「うまみ」だけを抽出したブレンディングだと思います。
ノンピート麦芽を仕込んだ蒸留過程作業全般のポテンシャルの高さが感じられました。
しかしカスクストレングス、高アルコールのため当然ストレートでは飲み難さもあり、一口一口を結構時間かけて味わわないと喉が死にます(笑)
ウイスキーはストレートの飲み物ですが、アルコールは55%以下が飲みやすい度数かなと思います。