AULTMORE
AGED 18 YEARS
 
SPEYSIDE SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
NATURAL COLOUR
NON CHILL-FILTERING
 
BATCH No.481
 
産地:スコットランド スペイサイド地区
原料:モルト
容量:60ml
アルコール:46%
希望小売価格:700ml / 11000円
 
 
色:ゴールド
トップノート:2.5
アタック:2
香り:針葉樹、メース、バニラ、ソープ、柑橘
味わい:ハチミツ、オレンジ、フィンネル、メース
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
 
総評:3.7
 
 
 
■ オルトモア蒸留所について
 
オルトモア蒸留所は1897年にアレクサンダー・エドワードにより建てられました。
エドワードは4つの蒸留所を建設し、6つの蒸留所を運営し、ホテルを造り、村をも造り、スコッチを観光資源化した先駆者でもあり、よってウイスキーの英雄とまで言われるやり手の起業家だったみたいですね。
その建設した4つの蒸留所とは、1890年クライゲラヒー蒸留所建設、1897年オルトモア蒸留所建設、1898年にベンロマック蒸留所、ダラスデュー蒸留所の設立を支援となります。
6つの蒸留所とは建設した蒸留所のほかに、父から譲り受けたベンリネス蒸留所や、一時的にオーバン蒸留所を共同経営していたみたいですね。
 
 
オルトモアは1923年にデュワーズ&サンズに売却され以降、現在もデュワーズのキーモルトになっています。
シングルモルトが通年販売されたのは2014年の近年の話で、それまで限定的な貴重なものだったみたいです。
現在のスタンダードラインナップは12年、18年、21年(免税店向け)があり、25年と30年も本国限定で販売されています。
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香り立ちは弱めで、杉や松の針葉樹の葉の香り。フルーティーさは若干柑橘系の酸味。
バニラの甘み。
ソープのような清々しい洗剤香。
かなりドライな芳香で嗅ぎにいかないとニュアンスが嗅ぎとれません。
熟成なのか芳香が弱いからなのかアタックはあまりありません。
 
味わいは口当たり滑らかにファーストタッチはハチミツの甘み。
オレンジの酸味。
樽由来のエグミが現れますが、嫌みほどではありません。
フィンネルのスパイスが中盤から余韻まで長く残り唇をしびらせフィニッシュ。
 
 
 
■ オルトモア18年の考察
 
不思議な味わいです。
本当に柑橘系の味わいがあり余韻まで引きずります。今まで飲んだことのない味わいですね。
しかし、香りにほんの微かにメース(ナツメグ)様のエグミが嗅ぎとれましたので不安しかなかったのですが、案の定、味わいにもそのエグミは現れてました。
しかしながら、エグミは中盤まででそこから柑橘系の酸味が中和してくれる感じです。
微妙なブレンドですが、珍しい味わいも引き出してると思いました。
18年の芳醇さはスパイスの余韻の長さで感じられると思います。
買うかと問われればちょっと考えますが、しかしこの余韻がもたらす味わいはまた飲みたくなるクセになる一品かもしれません。
一度はご試飲してみてください。