ABERLOUR
A'BUNADH ALBA
 
SPEYSIDE SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
CASK STRENGTH
NON CHILL-FILTERED
BATCH No.005
 
産地:スコットランド スペイサイド地区
原料:モルト
容量:50ml
アルコール:62.7%
樽構成:バーボンバレル
小売価格:700ml / 9800円
 
 
色:薄金色
トップノート:3
アタック:3
香り:レザー、バニラ、ナッツオイル
味わい:強アルコール、ハチミツ、巨峰、スパイシー
アルコール感:5
ピート感:1
 
 
 
総評:4.3
 
 
 
■ アベラワー蒸留所について
 
アベラワー蒸留所は、スコッチウイスキーの聖地と評されるスコットランド・スペイサイド地方のほぼ中心に位置し、1879年にジェームス・フレミングが創業しました。
「アベラワー」とはゲール語で“せせらぐ小川の川口”を意味し、清らかな水に恵まれたウイスキーづくりに理想的な環境で、良質なシングルモルトウイスキーを造り続けています。
 
 
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香り立ちは革のジャケット。
微かにバニラの甘い芳香。
ナッツのオイリーさがあります。
アタックは徐々に立ち上がってくる感じです。。
 
味わいは口当たりからアルコールの高さと濃厚な甘みとコクが一遍に感じられます。
力強い味わいです。
甘みはハチミツか総合的には巨峰のような酸味と甘味。
鼻に一気に抜けるアルコール。
アニスのスパイス。
余韻は切れ良くフィニッシュ。
 
 
 
■ アブーナアルバの考察
 
さすがのカスクストレングスですね。
強烈なアルコールと薄まっていない原酒のコクは胃から腸に至るまで蠕動運動が活発になります。ぎゅるぎゅる鳴りますね(笑)
そして旨いと思わせる味わいに一点のエグミもないので、原酒酒質の優秀さとブレンディングの良さが際立っています。
 
A'BUNADH(アブーナ)の意味は、ブーナとはゲール語で起源、祖先、ルーツ、礎といった意味だそうです。
ALBA(アルバ)はゲール語でホワイトオークの意味があり、そのためこのアルバはバーボン樽熟成となっています。
基本的にアブーナシリーズはファーストフィルのオロロソシェリー樽なのですが、そこは「アルバ」ということですね。
しかもバッチ毎にアルコール度数が違うのも樽出し原酒に忠実であり、他のアブーナアルバを見たら58%とかバラバラなのも面白いですよね。
 
アブーナシリーズは1997年にファーストフィル、カスクストレングス、ノンチルフィルター、スモールバッチといったアベラワーの真髄を味わってもらうために発売されたみたいです。
今ではこの4拍子はウイスキーとしては定番であり馴染みがありますが、当時ウイスキー業界では革新的で挑戦的であり前代未聞であったようですね。
 
そして年数表記が無い事で熟成樽の制限に縛られることなく、前作との比較も求められない常に新しい味わいを提供できるところが、スコッチ業界の革新的ウイスキーとして認知されてるわけなんですね。
 
アブーナシリーズは現在26年経ってバッチナンバーは76まで販売されてるわけですが、これをコレクトしている人もいるようで70本以上もアブーナだらけというのもかなりコアなファンですよね。
今回はバーボン樽のアブーナでしたが、今度はオロロソシェリー樽のアブーナも飲んでみたいなと思いました。