ISLE OF RAASAY
BATCH:R‐01.1
HEBRIDEAN SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
NATURAL COLOUR
NON-CHILL FILTERED
産地:スコットランド アイランズ
原料:モルト
容量:700ml
アルコール:46.4%
樽構成: ライウイスキー樽、ボルドー赤ワイン樽、チンカピンオーク樽
希望小売価格:7,000円
色:ゴールド
トップノート:2.5
アタック:2.5
香り:ヘーゼルナッツ、ハチミツ、藁、クローブ
味わい:アニス、オレンジピール、ハチミツ、スモーキー、ピーティー、朝鮮漬け
アルコール感:3
ピート感:3.5
総評:3
■ アイル・オブ・ラッセイについて
アイルオブラッセイ蒸留所があるラッセイ島はスコットランド西にあるヘブリディーズ諸島の一つです。
西隣にはタリスカー蒸留所のあるスカイ島があり、東隣がスコットランド本土になります。
アイルオブラッセイ蒸留所はR&Bディスティラーズ社が運営しています。
同社は2014年に食品加工業者のアラスデア・デイ氏と実業家のビル・ドビー氏によって設立されました。
当初は2つの蒸留所建設が構想されローランド地区のボーダーズ地方に建設予定だったようですが、友人にラッセイ島を薦められ人口120人ほどのラッセイ島に蒸留所建設を決めたみたいですね。
2016年に蒸留所建設が着工され、翌年に蒸留と樽詰めが行われました。
2021年10月に日本での初リリースを果たしました。
■ テイスティングノート
アルコール度数のわりには香り立ちは弱めで、ナッツ系の芳ばしいオイル。
ほのかに甘い香りはハチミツよう。
藁の草感漂い、クローブのようなドライなスパイス。
芳醇な熟成香はないものの、アタックは感じません。
味わいは口当たりオレンジピールのような酸味とコショウボクのようなスパイシーさで刺激されます。
酸味は菅野漬物屋の朝鮮漬け感があります。
奥からハチミツの豊かな甘みとモルティな酒質。
奥からスモーキーさが遅れてやってくる。
余韻はピーティーな刺激でほどよく長く残ります。
■ アイル・オブ・ラッセイの考察
「R-01.1」のRはリリースを意味し、ファーストバッチからの1.1バージョンになりますので、第二陣あたりになるのかなと思います。
ブレンドは6種類の原酒が使われていて、ノンピーテッドとピーテッドの原酒をそれぞれライウイスキー樽、ボルドー赤ワイン樽、チンカピンオーク樽の3種類の樽で熟成しているみたいです。
一応、これがアイルオブラッセイの定型原酒構成になるんでしょうね。
酒質はしっかりしたモルティ感がありベースの質が良いことが分かります。
その反面、樽熟成が不十分だと感じられるし、樽本来の熟成具合が味わいに反映されていないのでまだまだだなと思いました。
それでも5年以上10年未満の熟成されたものでブレンドがなされれば味わいのコクが増えるのでこれからが楽しみなメーカーだと思います。
この年数表記無しアルコール度数46%のカテゴリーだとまだまだディーンストンには敵わないなと思いました。
これから期待のウイスキーですね。
ちなみにアルコール52%のディスティラリーエクスルーシブは本場スコットランドでも評価が高いみたいです。
高アルコールによりコクの現れ方が違うと思うので一度嗜んでみたいですね。