JOHNNIE WALKER
AGED 12 YEARS
BLACK LABEL
BLENDED SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド
原料:モルト、グレーン
容量:700ml
アルコール:40%
希望小売価格:2500円
 
 
色:琥珀色
トップノート:2
アタック:2.5
香り:べっこう飴、トフィー、レザー、バニラ
味わい:ハチミツ、オイリー、アニス、ジンジャー、スモーク
アルコール感:3
ピート感:2
 
 
 
総評:3.3
 
 
 
■ ジョニーウォーカーについて
 
創業は1820年。
創業者はジョン・ウォーカー氏。
彼はブレンデッドウイスキーの発案者、アンドリュー・アッシャーと同時期にその着想が出来たと言われているようです。
まるでガソリンエンジンを同時期に発明したカール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーみたいなエピソードですね。
その着想は紅茶のブレンドを見て得たらしいですね。
当時のシングルモルトはブレンドしなければならないほどそんなに癖があったんでしょうかね?
 
1867年、ジョンの死後、事業を受け継いだ息子のアレキサンダーにより、24度傾斜のラベルデザインや、
のちの色別ラインナップの元祖である「オールドハイランドウイスキー」が誕生しました。
ラベルの色を赤、黒、白の色分けのデザインにしたのは、識字能力が低かった時代に各ボトルの味わいを色分けで分かりやすくするためみたいですね。ナイスアイディアですね。
 
 
■ ジョニ黒のキーモルトについて
 
 
29種類以上の原酒が使われている中で主要キーモルトとなるのがこの3種。
  • タリスカー   (アイランズ スカイ島)
  • ラガヴーリン  (アイラ島)
  • カーデュ    (スペイサイド)
タリスカーは塩味とスパイス、ラガヴーリンはスモーキー、カーデュはフルーティーさが特徴ですかね。
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香り立ちは若干弱く、べっこう飴やバニラの甘さが立ちます。
バタースコッチの香ばしさ。
蒸留由来のレザー香が奥から漂います。
香りの立ち消えは早いほうです。
 
味わいは口当たり滑らかでファーストタッチはハチミツの甘み。
酒質は若干オイリー質。
口中に広がるスモーク。
樽由来のスパイスはアニスシードの辛味や苦味。ジンジャーエールのようなスパイシーさでフィニッシュ。
 
 
 
■ おわりに
 
ジョニーウォーカーはラベルチェンジが多い方で、現行品も2度3度変わってます。
2023年からウォーキングマンに色付けされてますが、私が飲んだのは2022年以前に流通していたものですかね。
ジョニーウォーカーは値段が安く市場も結構流れが早いので旧ボトルが残ってるのも稀でしょう。
まあ10年単位でなければ味わいの違いはほぼ無いと思っていいんじゃないでしょうかね。
 
開栓時は固さもあり香味立ちが弱い印象でした。
初見では、え?これ美味いの?って感じでした。
けっこう酸化させて飲むほうが香り立ちも味わいも柔らかくなります。
そしてそれらはアルコール弱めのウイスキーあるあるですが、グラスは写真のようなワイン用テイスティンググラスにしたほうが旨味の複雑さを感じられると思います。

老婆心ながら一言。
ウイスキーをハイボールで飲むかたが多いみたいですが、ウイスキーを薄めるなら安いブレンデッドウイスキーで十分です。
アルコールの上に少し乗るあの複雑な香味を炭酸水で掻き消すのはモッタイナイだけ。
ウイスキーはストレートがウイスキーです。
ハイボールとはウイスキーを使ったカクテルです。
ブームのまやかしに惑わされて高いシングルモルトに手を出して全く無意味なことにお金を散財しないように。