THE MACALLAN
18 YEARS OLD
SHERRY OAK CASK FROM JERES,SPAIN
ANNUAL 2017 RELEASE
 
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
NATURAL COLOUR
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
容量:700ml
アルコール:43%
樽構成:シェリーオーク樽
希望小売価格:700ml / 30,000円
 
 
色:珈琲色
トップノート:4
アタック:3
香り:トフィー、マジパン、ウッディ、アニス、リンゴのコンポート
味わい:あんず、熟した巨峰、ミルクチョコ、アカシアハチミツ、スパイシー
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
 
総評:4.2 / 5
 
 
 
■ ザ・マッカランについて
 
スペイサイド地区にあり、当時言い伝手だけでマッカラン教区とまで名が知れたウイスキーの名門「ザ・マッカラン」。
現在ではその不動の人気から蒸留所は増設され、ポットスチル24基の総容量は3600リットルになりました。
樽は植林から製樽まで行いシェリーカスク専門ブランドとして一貫して製造しているのもマッカランの特徴ですね。
2017年にダブルカスクという事なる樽のカスクメイツに挑戦し、伝統なレシピのこだわりから革新へとシフトチェンジしたことも話題になりました。
全てのボトルがカラメル粉で色調を整えないナチュラルカラーであるため、原酒や樽の熟成された味わいが堪能できるのがマッカランの良さでもありますね。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちは重めの芳香が芳醇さと複雑さをまとい漂います。
トフィーやマジパンのような小麦やカラメル菓子の甘み。
若干リコリスも覗きウッディさを感じます。
弱いスパイスはアニスシードの香り。
りんごを煮詰めた芳醇さが特徴的です。
 
味わいは口当たり柔らかくオイリー質。
それと共に果実酒の酸味と、奥から覗くのは年月を抱えたリコリスの風合いが実に芳醇です。
スパイシーさもハッキリ見えたかと思うとゆっくりフェードアウトして、次の一口をいざなうようです。
フィニッシュはかなり切れが良いと感じました。
まろみ豊かな熟成はシングルモルトのロールスロイスの一歩手前。
 
 
 
■ おわりに
 
さすが「ザ・マッカラン」。
43%でここまでの芳醇さを示したのは、シェリーカスク老舗の本領発揮ともいうべきブレンドです。
リコリス感は魅せたいのではないかなと思わせるカスクメイツ。
全体的には「香ばしさ」を表現しようとしたシングルモルトなのではないかと思いました。
 
マッカラン蒸留所のマスターディスティラーを務めるニック・サヴェージ氏によると、本場スコットランドのマッカランファンは手持ちのマッカランコレクションで何を残しますかというとみんなが「18年」と答えると言います。
それくらいマッカラン18年はザ・マッカランの「顔」であることは明白なんですね。
18年を飲まずしてマッカランは語れないということでしょう。
しかしながらマッカラン18年は希望小売価格が2022年4月まで30,000円で、2024年では40,000円まで値上げしています。
世界的なウイスキー需要と資材高騰のあおりなので致し方ありませんし、人気で品薄なため小売店ではさらにプレミアム価格での販売になっていますね。
たかだがウイスキーに数万円の価値があるのかという価値観の葛藤もあると思うので、そう簡単に手に入れたり飲んだりすることが難しいと思います。
バーだとマッカラン18年は30ml 4~5,000円くらいらしいので一杯だけでもテイスティングしてみるのがいいかもしれませんね。
 
このマッカラン18年は流石に自力では入手が出来ないので、ウイスキー先輩にブログネタに貸していただきました。
ありがてー凝視音譜
60ml飲んでいいよとのことなので有難くテイスティングさせていただきました。感謝感謝です飛び出すハート
しかも2017年リリースの貴重なボトルです。
これは毎年リリース年が書かれてるのでしょうか?
数年に一回出すとかじゃないですもんね無気力はてなマーク