BLACK BOTTLE
- ALCHEMY SERIES -
EXPERIMENT #2
ISLAND SMOKE
BLENDED SCOTCH WHISKY
NON-CHILL FILTERED
産地:スコットランド
原料:モルト、グレーン
容量:700ml
アルコール:46.3%
樽構成:不明
小売価格:700ml / 3500円
色:べっこう色
トップノート:3
アタック:4
香り:燻製、磯香、柿、プラム
味わい:燻製、モルティ、フルーツ酸、ピンクペッパー
アルコール感:4
ピート感:3.8
総評:3.3
■ ブラックボトルについて
ゴードン・グラハム社が販売する「ブラックボトル」は、1897年に紅茶の専門販売を営んでいたグラハム一家が、顧客サービスにウイスキーを提供したことを起源となってるみたいです。
当時のレシピはあるみたいですが、会社の所有権が代わる代わる変わっているので権利の関係で当時の原酒構成には戻れないみたいです。今は同じレシピの蒸留所が大人の事情により集められないという事ですね。
そんな中1995年にハイランド・ディスティラーズ社が当時の味わいを再現しようとしたらしいです。
ちょうどアイラのブナハーブン蒸溜所を所有していたので、ブナハーブンをキーモルトに7種類のアイラ原酒をブレンドに至ったみたいです。その7種類はブナハーブン、ボウモア、ラフロイグ、ブルックラディ、アードベッグ、ラガヴーリン、カリラとなります。
そして2003年にバーンスチュワート・ディスティラーズ社がブナハーブンとブラックボトルを買収したことにより、レシピも変わり同社が所有するトバモリー、レダイグとディーンストンの原酒がブラックボトルにブレンドされているみたいですね。
ちなみに2013年にバーンスチュワート社は南アフリカの大手飲料メーカー、ディスティル社に買収され合資会社となってるみたいです。買収額は1億6000ポンドで約243億円(2013年為替152円計算)。
■ テイスティングノート
香り立ちは燻製と磯の香りが漂い、フルーティーさは柿のようなほのかな甘み。同時にアルコールのアタックが刺さります。
熟成は全体のバランスを呈して奥に感じられます。
味わいは口当たりのファーストタッチはピンクペッパーの酸味あるスパイス。
燻製のスモークが口中に広がり、パインのような独特のフルーツ酸があります。
余韻は先のスパイスが最後まで長く残ります。
アルコールが46%もあるのでストレートでの飲み応えも十分です。
■ ブラックボトル アイランドスモークの考察
2021年に誕生したアルケミーシリーズはアルコール46.3%の4種類が発売されています。
アルケミーシリーズ
#1:ダブルカスク(赤)
#2:アイランドスモーク(緑)
#3:アンディーンオーク(紫)
#4:スモーク&ダガー(青)
今回#2のアイランドスモークはWWA(ワールドウイスキーアワード)2022年の最高金賞を受賞しています。
そのためかなり期待していたのですが、正直、ん?といった味わいでしたね。
普通においしいウイスキーですが、ボトルで買うほどでもないという味わいです。
アイラ原酒とはいえ、さほどスモーキーでもないので、これを買うならカティーサークプロヒビションを買ったほうがいいと思います。
他のブラックボトルもベース原酒は同じだと思うのですが、ちょっと悪しき経験則になりそうですね。