アークテリクスの偽物は令和になっても健在です。
中国では偽物が製造され普通に流通しても問題ないのかも知れませんが、日本は法治国家ですので法に触れる商品購入には充分に気を付けたいところです。
 
偽ブランドは製造と販売に法規制がかかっています。
 
1、商標法違反(商標法第82条)
他社のブランド名やロゴを勝手に使う行為ですね。
・10年以下の懲役もしくは1000円以下の罰金、またはその両方。
 
2、不正競争防止法違反(不正競争防止法21条、22条)
上の商標法の抜け道をさらに広くカバーする同法律は、正規ブランドを匂わすようなデザインやロゴで自社の商品価値を高めるようなタダ乗り商法などを取り締まったりします。
・5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方。
 
3、関税法違反(同法69条、109条)
商標権侵害する商品の輸入の禁止です。
空港で摘発されるのをニュースで見たりしますよね。
お土産で買った商品を一品でも持ち込みは禁止されています。買ってどうするのって話ですけどね。見栄は本物でしか張れません。
・10年以下の懲役もしくは1000円以下の罰金、またはその両方。
 
4、詐欺罪(刑法第246条)
本物と偽って販売し消費者を騙す犯罪行為です。
・10年以下の懲役。
 
ちなみに立件される罪状は1、2、3のどれかに詐欺罪がセットになるケースがほとんどみたいです。
 
 
 
 
●偽物ケース1
パンツ
南米や東南アジア人が大好きそうな安っぽいイメージの輩スウェット。
ビックリなことにヤフーショッピングで販売されてました。
正規品にもこのような形のパンツは存在しません。
 
 
 
タグを見ると商品名とモデル番号と製造年月の表記が無いですね。
 
 
 
 
膝下スネの部分にアークテリクスの文字無しバージョンもあるみたいですね。
 
 
 
 
 
●偽物ケース2
ハーフパンツ
上のロングパンツをぶった切っただけっぽいですね。量販店で売ってそうな素材ですね。
正規品ではインセンドショート7インチに該当するかなと思います。
正規品のハーフパンツは他にノーバンショート9インチもあります。
 
 
 
 
 
 
●偽物ケース3
ワンポイントポロシャツ
セカスタ(目利き大丈夫?)やメルカリで販売されてたりします。
正規品ではペリオンポロシャツが出ていますがウール混だったと記憶しています。
 
 
こちらも商品名とモデル番号と製造年月の表記がありません。
なんか梱包布みたいな素材っぽいですね。汗吸わなそうですよね💦
 
 
 
●偽物ケース4
ダンボール生地ワンポイントパーカー
正規品のパーカーだと綿とポリエステル混成のメンタムフーディ―(MENTUM HOODY)がありますが、胸ワンポイントではなく腕に付きます。そしてアークテリクスの袖先は特徴的な斜めカットによるトリムフィット縫製になっています。
 
 
 
こちらも商品名とモデル番号と製造年月の表記がありません。
あと品質タグの素材が偽物だと分かりやすいですよね。
縫い目も地方の量販店で1000円台で売ってる衣類のそれですよね。
 
 
 
 
●偽物ケース5
ビーニー
この商品は凄いことにメルカリやペイペイフリマやヤフオク、auPAYマーケットで普通に売られています。
タグも品番、製造年月、モデル名がきちんとあります。
タグには「28132-128955-6/21 FERNIE TOQUE」と表記されてます。
 
このFERNIE TOQUE(ファーニートーク)のタグ付き帽子ですが、本物のファニートークはレーディース物でポンポン付きのシリーズになります。

この偽物が実際に模倣したモデル名は「29573-139525-07/22 BIRD WORD TOQUE(バードワードトーク)」という帽子です。なぜここを合わせないのか逆に疑問です。
 
 
↑偽物あるあるの光沢ありのタグですよね。
↓偽物も若干違う2種類が存在しているのが分かります。
左右を見比べると字体もちょっと違うし、始祖鳥も仕上がり適当ですね。
こちらのタグは本物と同じ素材系の白タグを使ってるのでやっかいですね。
 
 
 
 
で、これが本物バードワードです↓
偽物と見比べると見分けるポイントがあります。
 
ARC’TERYX文字が偽物は縦長
そして偽物は足の指が短いのが分かると思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
そしてこれがポンポン付きシリーズ実際のファーニートークになります。バードワードとは全然違いますよね。
 
 
 
●ライトウェイト グロット トーク(Lightweight Grotto Toque)の偽物↓
 
 
なんでファニートークなのよ。
けど、メルカリ、ヤフーフリマ、ヤフオクでかなり売れています
 
 
 
 
●偽物ケース6
カジュアルトレーナー
もうオリジナルを造り始めてますね。
技術はあるのに偽ブランドに頼る。
東南アジアがファッションに目覚めるのってまだ遠い話なんでしょうか。
韓国はオリジナルブランドが台頭し目が覚めてきて偽ブランド業界から足を洗っている印象です。
しかしエビスジーンズ堂々と模倣してますけどね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ピンクださっ!!ダサすぎます
 
 
しかし腕ポケつきの機能性は忘れていません(どうでもいいわ!)
 
 
 
 
 
 
●偽物ケース7
コンベヤーベルト
頑丈なウェビングベルトで人気ですが、偽物が売られていました。
実際に本物のコンベヤーベルトを持っていますので見比べてみましょう。
 
 
 
↑偽物
↓本物
偽物がかなり精巧に作られているのが分かります。
見分け方はバックル裏の縫い目が見分けポイントでしょうかね。
本物の定価は5~6千円なので本物買いましょう。
 
 
 
●偽物ケース8
人気のTシャツも当然偽物があります。
半袖なのに「Cpal Long Sleeve Bird Tee」のタグが付いてますね。適当ですね。
本物のコパルロングスリーブは両腕に大きいバードプリントが付いています。まさかの本家のダサ仕様。
 
 
製品タグにはPANTの文字が パ、パンツ!? 適当すぎる!
 
 
 
●偽物ケース9
フーディ―ジャケット
ガンマMXフーディみたいな商品ですが、襟タグ適当すぎて諦めたんですかね。
台湾製ってありましたっけ?
 
 
こちらはどのモデルを模しているのかよく分かりませんが、ゴアテックスは皆さん一度は触れたことがあると思います。
もう写真でも分かっちゃうただのウィンドブレーカー感がただただ虚しいですよね。
 
 
 
●偽物ケース10
Proton LT
本物のプロトンライトウェイトはアトムLTみたいなモデルです。
偽物を見ると真冬の防寒着って感じですよね。よく作りますね。
 
 
あらあら、ダウンモデルだったんかい!?
 
 
●偽物ケース11
ガンマMXフーディ
本物は腕ポケットはついていません。
 
 
 
●偽物ケース12
リバーシブルビーニー
実際にリバーシブルビーニーは売られています。
フリースタイプもありましたがかなり昔のモデルになります。
しかしこのタイプは売ってなかったように思います。
まあ偽物サイトに売られていたので偽物です。お気をつけて。
 
 
 
 
●偽物ケース13
ジーンズ
じ、、ジーンズ!?
このようなファンキーなデザインのジーンズは見たことないですよね。
というよりジーンズなんてありません。
 
 
 
●偽物ケース14
マウンテンパーカー
あったかそうですね!!笑
マウンパあったっけ!?
 
 
 
めんどくさくなってきたのでおわります。
別にアークテリクス偽物監視員をしてるわけじゃないのですが、
私のブログで一番読まれてるのが過去に書いたアークテリクスの偽物注意喚起記事なので、
ちょっと頑張って偽物記事を定期で書いてみた所存です。
多い時で50点くらいスポーツウェアをアークテリクスで揃えてましたが、
今は半分以上売って15点くらいに減らしました。
理由はスポーツウェアは「鮮度が大事」だからです。
登山リュックに関してはアークテリクスはダメですね。
軽量さやデザインに拘り過ぎて使い勝手(ここ大事)や耐久性(ここ大事)が良くありません。
クインテック20は良かったです。
なのでリュックはずっとオスプレーオンリーです。
余談過ぎました。
 
とまあ、売り払う時にフリマサイトを利用するわけですがアークテリクスの偽物あるわあるわで、
気になってまたブログにしたためてみた感じです。
 
無価値なものにお金を出さないよう自衛しましょう。
気になったらタグを見ましょう、見せてもらうようしつこく聞きましょう。
偽物だと感じたら通報しましょう。
出品者は大体アッチ系で日本人をカモに日本の内貨を無税で持っていかれますので偽物とは不経済なんです。
みなさん、くれぐれも偽物は掴まされないように気を付けて下さい。