TAMNAVULIN
RED WINE CASK EDITION
[ FRENCH CABERNET SAUVIGNON CASK FINISH ]
 
SPEYSIDE SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド  スペイサイド地区
原料:モルト
容量:700ml
アルコール:40%
樽構成:アメリカンオーク樽、フレンチカベルネ・ソーヴィニヨン 赤ワイン樽
小売価格:3,850円
 
 
色:茶褐色
トップノート:3.5
アタック:3
香り:プラム、ブラウニー、黒糖、トフィー
味わい:ハチミツ、プラム、レーズン、アニス
アルコール感:3
ピート感:0
 
 
総評:4
 
 
■ タムナヴーリン蒸留所について
 
タムナヴーリン蒸留所は1966年スペイサイド地区に建設され、スコッチ界隈としては比較的新しいメーカーになります。
蒸留所名はゲール語で「丘の上の水車」を意味し、リベット川沿いにあることから正式名称は「タムナヴーリン・グリンリベット」と言うそうです。
 
 

 
タムナヴーリンは基本的にブレンデッドウイスキーであるホワイト&マッカイの原酒を作っていますが、2010年ごろからシングルモルトとしても少量販売を始めています。
タムナヴーリンでは全てファーストフィルのバーボン樽で熟成されており、シェリー樽とワイン樽にて後熟を行い現在は6種類がリリースされています。
今回のレッドワインカスクエディションは3種類が展開されています。
 
・フレンチカベルネ・ソーヴィニョン・カスク(ISC2020・2021金賞)
・スパニッシュ・グルナッシュ・カスク(ISC2020・2021金賞)
・ジャーマン・ピノノワール・カスク
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香り立ちは全体的に洋酒を含んだブラウニーケーキのような甘み。
熟したプラムのような芳醇さ。
トフィー感も相まって黒糖のような甘み。
ワイン樽仕込みの熟成ある良い香りがしますね。
 
味わいは口当たり滑らかでファーストタッチは芳ばしいハチミツの甘み。
樽由来のスパイスは円みを帯びていて、ほとんどトフィー感丸出しの芳ばしいカベルネ・ソーヴィニヨンの甘みが広がります。
余韻は心地よく口中をしびらせ、ほどよくオイリーに伸びやかにフィニッシュ。
 
 
 
■  タムナヴーリン レッドワインカスク[FCS]の考察
 
アルコールが40%まで落とされているにも関わらずコクの薄さを全く感じないのは、ファーストフィルのバーボン樽原酒による酒質の強さと赤ワイン樽のフィニッシュが効いているのは確かです。その上、加水でクドさも薄まるわけですから、次の一杯にも手が延びるブレンドに仕上げていると思います。
これがカスクストレングス仕立てだと、グレンドロナック カスクストレングスっぽくなるんでしょうかね。
 
タムナヴーリンの現行品は、インターナショナル・スピリッツ・コンペティションにおいて金賞を獲得しています。
先に書いたように6種類リリースされていて、ダブルカスク、ホワイトワインカスク、シェリーカスク、レッドワインカスク3種の中のジャーマンピノノワール以外は全てが金賞という味のお墨付きです。
やはり酒質が良いこととブレンダーの腕でしょうかね。マッカランよりカスクのブレンドがうまいように思います。
このフレンチカスクを飲み終えたら全部味わいたいと思っています。