EARLY TIMES
-YELLOW LABEL-
 
KENTUCKY STRAIGHT
BOURBON WHISKY
 
 
産地:アメリカ  ケンタッキー州
原料:グレーン、モルト
容量:700ml
アルコール:40%
樽構成:アメリカンオーク樽
希望小売価格:700ml / 1600円
 
 
色:茶褐色
トップノート:3.5
アタック:4
香り:バニラ、キャラメル、溶剤、
味わい:ハチミツ、キャラメル、ガムシロップ、ペッパー
アルコール感:3
スパイシー感:2
 
 
 
総評:3.4
 
 
 
■ アーリータイムズについて
 
アーリータイムズはアメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル市にあるブラウンフォーマン蒸留所で作られていたウイスキーブランドになります。
 
創業は1860年でジムビームの叔父のジャックビームが蒸留所を興し製造したみたいですね。
1920年代に施行された禁酒法時代は各蒸留所がカナダに移住したり止む無く閉鎖したりしましたが、アーリータイムズは医療用アルコールの位置づけで製造許可が下りていました。
そのためアメリカでの販売売り上げは何十年もトップを誇っていましたみたいです。
 
 

 
アーリータイムズは1923年からずっとルイビルのブラウンフォーマン社の所有ブランドでしたが、2020年からはニューオーリンズのサゼラック社の所有ブランドになりました。アーリータイムズは現在、サゼラックグループ所有のブランドでケンタッキー州バーズタウン市にあるバートン1792蒸留所でレシピは踏襲され作られてるみたいですね。
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香り立ちはバーボンのそれ。
バニラの香りにキャラメルのような甘み。
アメリカンオーク材の香ばしい芳醇さが漂います。特有の溶剤臭もさることながら、香りのバランスは良いですね。
立ち消えはありつつ初めのアタックも緩和していきます。
 
味わいは口当たり滑らかにファーストタッチはハチミツかガムシロップの甘み。その甘みと樽由来の香ばしさでキャラメルようの甘み。
ピリッとする辛みはブラックペッパーを一瞬噛んだかのような清涼感。
フィニッシュは喉に残る甘いコクが程よく伸びる。
 
 
 
■ アーリータイムズ イエローラベルの考察
 
アーリータイムズと言えば日本全国のスーパーに並ぶバーボンの王道であり、一番リーズナブルなバーボンウイスキーだったみたいです。
2013年にアサヒグループに販売権が移る前のサントリーアライドが販売していた時期は1480円のプライスでした。
そもそもブラウンフォーマン社との販売権を得た中で、同グループ内にあったのがアーリータイムズってだけのことだったみたいですね。
アサヒはジャックダニエルが欲しかったんでしょうかね。
2016年に価格改定で1600円に値上げしたのですが、それでもなおバーボンの中ではリーズナブルですよね。
そしてブラウンフォーマン社からサゼラック社に移籍したことで、アサヒグループの販売からもラインナップが消えアーリータイムズは終売へとなりました。
現在は明治屋が輸入販売しているみたいですね。
 
アーリータイムズは本国ではバーボンウイスキーの要件に満たない新樽以外のリフィル樽原酒を20%混ぜてるので、バーボンではなくケンタッキーウイスキーを名乗っています。
しかし日本には80%以上の新樽原酒で構成されるためにバーボン表記がされているわけなんですね。
日本仕様はちょっと特別だってことみたいですね。
 
今回テイスティングしたアーリータイムズは終売したとはいえ、スーパーを探せばまだ売ってたりします。
これは地元のスーパーでイエローとブラウンが各5本くらい売っていたので1本ずつ買ったものですね。
蒸留表記にルイビルとありましたのでブラウンフォーマン時代のバーボンになりますね。
 
飲んでみて感じたのは、結構グビッといけるウイスキーですね。
炭による濾過によって雑味を取り除いているので、溶剤臭は大人しめで非常に飲みやすいバーボンでありますね。
一緒に買ったブラウンラベルもテイスティングしたいと思います。