※画像は三陽物産株式会社から
OLD PULTENEY
AGED 12 YEARS
SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
産地:スコットランド 北ハイランド地区
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:40%
樽構成:セカンドフィルバーボン樽
希望小売価格:700ml / 5300円
色:金色
トップノート:3.5
アタック:4
香り:青リンゴ、マッシュポテト、ナッツオイル、バニラ、ユリ
味わい:エグミ、バニラ、ホワイトペッパー
アルコール感:4.5
ピート感:1
総評:2.5 / 5
■ プルトニー蒸留所について
プルトニー蒸留所は1826年にジェームズ・ヘンダーソンが興しました。
場所がウィック地区のプルトニータウンに所在するので、そのままプルトニー蒸留所となったみたいですね。
スコットランドの内陸地でも最北に位置する蒸留所でしたが、2013年にサーソーに出来たウルフバーン蒸留所が内陸最北端の蒸留所になっています。
話を戻すと、禁酒法のあおりで販売が下火になった1920年に実業家のジェームズワトソンが買収。しかしプルトニーウイスキーは当時人気がなく、わずか2年で現ディアジオに売却。
スコッチ禁酒法もありディアジオは1930年に蒸留所を完全閉鎖したみたいですね。
1951年にロバートカミング氏が蒸留所を買い取り20年ぶりに蒸留を開始。
1955年にはハイラムウォーカー社に買収され、改修と拡張が行われたみたいですね。
そしてこの時代はバランタインのキーモルトとしてブレンデッド原酒になっていたみたいです。このバランタインのおかげで今も生き残れているわけなんですね。
1995年にはインバーハウス社に買収され、シングルモルトウイスキーとして新境地の道が開けたわけなんですね。
オールドプルトニー(以下略オルプル)は2017年に原酒不足により定期販売している21年と17年の終売を決めたみたいです。
21年はウイスキーバイブルで世界最高のウイスキーと称され、17年は2014年に最高金賞を受賞しています。
2018年にボトルデザインとラインナップを刷新し、12年、15年、18年、ハダートを販売したみたいです。
オルプルのシングルモルトは1997年にオルプル12年から始まったんですね。
ほんではオルプルのコア商品をテイスティングしてみましょう。
■ テイスティングノート
香り立ちはユリの花のようなフローラル香。
マッシュポテトのような麦芽香。
奥からはバニラ香が漂います。
これらはバーボン樽による熟成のそれである芳香ですね。
アルコールのアタックはけっこうあります。
味わいはテクスチャは水っぽさがあり、バニラのような薄めの甘み。
明らかな樽による新材木のエグミが顔を出します。
ホワイトペッパーのようなスパイシーさが強めのアルコールとともに現れ、エグミと合わさり余韻として抜けていきます。
■ オルプル12年の考察
んーーー、これはなんでしょ。
ここまで樽のエグミを出したブレンドは、江井ヶ島シングルモルト以来ですね。
カスクメイツはセカンドフィルバーボン樽なんですよね。なのにエグミが抽出される樽は不良樽であり、それらはスコッチメーカーは廃棄してしまうらしいのですが明らかにそれを使ってるのが分かります。
ウイスキーコンテストでこの現行12年は、ISC2020シルバー、IWSC2019ゴールド、SWSC2020シルバーのそうそうたる受賞歴なんですよね。
おかしいなあ。。



まあしかし、一口にコンテストと言ってもウイスキーにおいては昨年はシルバー、今年はゴールドみたいなあいまいな評価も多く、テイスティングするお酒が膨大過ぎて波のある評価付けなのが事実なので、いまいちコンテストの信頼性が低いのは否めません。
オルプルは2018年に全ラインナップが刷新されたみたいで、評価高めの旧ボトルを試してみる価値はありそうですね。