ABERFELDY
GUARANTEED 12 YEARS IN OAK
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:40%
樽構成:
市場価格:700ml / 4000円前後
色:金色
トップノート:3
アタック:3
香り:ハチミツ、ナッツオイル、バニラ、麦芽、レザー
味わい:オイリー、ビスケット、ミルクチョコ
アルコール感:2
ピート感:0
総評:3.2 / 5
■ アバフェルディ蒸留所について
ブレンデッドスコッチウイスキーでお馴染みの「デュワーズ」のキーモルトとして知られているアバフェルディ。
この蒸留所は「デュワーズ」創業者ジョン・デュワーの息子ジョンJrとトミーが1896年に創設しました。
アバフェルディの街のピティリー川沿いに蒸留所は建てられ2年後にウイスキーの生産を開始。
1925年にDistillers Company Limited(現ディアジオ)が蒸留所管理をしその関係はバカルディに買収される1998年まで続いたみたいですね。
バカルディは親会社のデュワーズを買収したので、デュワーズが所有する3蒸留所(オルトモア、クライゲラキ、ロイヤルブラックラ)も保有することになりますが、アバフェルディのみはディアジオ管理だったためイギリスの管理委員から手放すよう勧告された経緯があるみたいです。
ちなみにマクダフ蒸留所の「デヴェロン」はイタリアのマルティーニが所有していましたが、1993年にバカルディに買収されたことでマクダフ蒸留所もバカルディ傘下に。そして「デヴェロン」はデュワーズのキーモルトとして迎え入れられたわけですね。
■ テイスティングノート
香り立ちはハチミツようなドライな甘みは、大麦麦芽の香りやバニラのような芳醇さが漂います。
奥からレザーの要素も加わります。
熟成はほどほどにアタックはありますが、バランスのとれた香りと言えます。
味わいは口当たりはオイリー質。
大麦由来のビスケットの甘み。
ナッツ由来のミルクチョコの風味。
樽由来のスパイスはカルダモンの酸味感。
レザーフェインツの苦味でフィニッシュ。
■ アバフェルディ12年の考察
非常に優しい甘み主体のウイスキーです。
ありきたりな香りは、味わいで分かりやすい現れかたをしています。
シングルモルトとしては薄い味わいですが、喉を温めるような余韻を残すブレンド仕上げなのかなと思います。
料理やおつまみに負けてしまうような酒質ではありますが、ストレートで傾ける分には他に負けず劣らずバランスの長けたウイスキーだなと感じました。