The MACALLAN
QUEST
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
NATURAL COLOUR
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
容量:50ml
アルコール:40%
樽構成:ヨーロピアンオークシェリー樽、アメリカンオークシェリー樽、マッカランホッグスヘッド、バーボン樽
小売価格:700ml / 7000円
色:べっこう色
トップノート:4
アタック:2
香り:熟したりんご、ハチミツ
味わい:ハチミツ、モルティ、シェリー渋み、スパイシー
アルコール感:
ピート感:
総評:3
■ ザ・マッカランについて
ザ・マッカランは1824年にハイランドで2番目の政府公認となりました。
1番目はご存知「ザ・グリンリベット」ですよね。
実を言うとそんなマッカランもグレンリベットの名を借りて成功を収めたメーカーの一つなんですよね。
創業者は農家で教師でもあったアレクサンダー・リード氏で、創設がいつなのかは分かってないみたいですね。しかしマッカラン蒸留所がある地区では蒸留ライセンスを受ける以前から「マッカラン教区」とまで言われるくらいその存在は有名だったみたいです。
マッカランとは「聖コロンバ丘」という意味で、ゲール語の「マ・コラム」からきてるみたいです。
1892年にロデリック・ケンプ氏が蒸留所を購入し、蒸留所を拡張。新ラベルのマッカラン-グレンリベットとして栄行く時代へと邁進していったみたいですね。
■ テイスティングノート
香り立ちはグラスから溢れるほどフルーティーでりんごのコンポートのよう。
アップルパイのごとく焼き菓子のその芳醇さはどっしりシェリーの芳香を醸し出しています。
溢れる香りは立ち消えしますが、深く吸い込むと奥から芳しさとアルコールの芳香が漂います。
口当たりのテクスチャは水っぽく、ファーストタッチはハチミツ水の薄めの甘み。
若干樽由来のエグミが顔を除きますが嫌みほどではなく心地よさがあります。
アルコールは芳醇でリコリスの苦味や辛味あるスパイスは心地よさがあり余韻まで長く残ります。
■ マッカランクエストについて
優秀なシェリー樽の選定によりブレンドの秀逸さがみてとれます。
それは味わいでエグミや苦味、辛味の部分を心地よいと評しましたが、その部分は下手をすれば嫌味との紙一重であるなと思ったからですね。
ことクエストは芳香ではどっしりシェリー香が楽しめますが、味わいでは薄さが目立ちます。
これはスコッチあるあるで香りの割には拍子抜けした味わいが多々あります。
それがアルコール40%商品の難しい部分でもありますね。
最新設備にてスピリッツが作られていくとは言え、ポットスチルはスコッチ界隈でもかなり小さくラインアームは下向きなのでミディアムボディ以上のウイスキーを想像してましたがこれが「ザ・マッカラン」だと思わないほうがいいでしょうかね。
そもそも初めて飲んだ「ザ・マッカラン」が開発途上気味のクエスト(探求)シリーズってツッコミは無しでお願いします笑
とりあえず「シングルモルトのロールスロイス」と言われる25年以上のモノはぜひ嗜みたいですね。
マッカランクエストは4種類のカスクのヴァッティングによりブレンドをした商品みたいです。
マッカランお得意の自家製シェリー樽、バット容量のヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽にホッグスヘッド樽、そしてエクストラバーボン樽を使用しています。シェリー樽の難しさを補うために追加バーボン樽ということなんでしょうかね。
しかし味わい的には4分の1バーボン樽は特色が薄め。
クエストは免税店向けのシリーズとなっており、クエスト、ルミーナ、テラ、エニグマの4商品を展開しています。
なかでもクエストのみ短熟による商品みたいなのでその辺も味わいとして分かりやすかったかなと思います。