※画像はmalt.comから
 
DALWHINNIE
15 YEARS OLD
 
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド  ハイランド地区
原料:モルト
容量:100ml
アルコール:43%
樽構成:
希望小売価格:700ml / 7150円
 
 
色:黄金色
トップノート:3
アタック:3
香り:ビスケット、ハチミツ、マンゴー
味わい:ハチミツ水、カステラ、ジンジャー、レッドペッパー
アルコール感:3
ピート感:3
 
 
 
総評:3.5
 
 
 
■ ダルウィニー蒸留所について
 
ダルウィニーとはゲール語で「待ち合わせ場所」という意味で、古代に家畜販路ルートの集合場所だったみたいですね。ケアンゴームズ国立公園の西端、エリクト湖の突端にダルウィニー村があります。ハイランドの中央に位置していることもあり鉄道と主要道路の2本の合流地点でも有名です。
村が高地ということもあり、蒸溜所としてはスコットランドで一番高い位置にあるみたいですね。それでも350メートル程度ですがね泣き笑い 我が実家は450メートルですからオエー
降雪により交通の一切が遮断される事態があるみたいですが、従業員用の宿泊施設を完備するなど、冬季でも操業停止せず稼働する能力を備えているみたいです。
そして政府の気象観測所の設備も備えているので、蒸留所のスタッフは気象観測の仕事も担っているようですよ。
 
創業は1897年で一介のビジネスマン3人が興したみたいですね。スペイ川の最上流ということもあり、ストラススペイ蒸留所という名にしたみたいです。しかし一年も持たずに廃業したみたいですね。
蒸溜所はブライス氏が購入しそこで「ダルウィニー蒸留所」として名を改め再出発したんですね。
1905年に蒸留所は競売物件になり、アメリカの企業がたった1000ポンド程度で落札したみたいですね。
スコッチ蒸留所としては外国企業に渡るのはこれが初めてだったみたいですね。
1926年に現ディアジオが買収し、ブラック&ホワイト、ブキャナン、ロイヤルハウスホールドのキーモルトになっています。
 

 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはビスケットのような麦由来の甘いモルト香。ハチミツの香ばしさ。フルーティーさはマンゴーのような優しい甘み立ち。奥からアルコール感が感じますが、バーボン樽熟成と思われる複雑で芳醇な香りがバランスよくまとまっていますね。
 
味わいは口当たりシルキータッチで、薄めのハチミツ水。カステラようの小麦や水飴の優しい甘みが押し寄せます。樽由来のスパイシーさは中盤から苦味を伴います。そしてジンジャーのような喉を温める感覚で余韻までかなり長く残ります。
熟成が15年なので鼻に抜けるアルコールは芳醇さとともに複雑なスパイスをもたらしますね。
 
 
 
■ ダルウィニー15年の考察
 
飲めば分かりますが、加水による薄口感はまさにブレンダーの狙いなのかなと思います。
スコッチ本土あるあるの拍子抜けモノに思わせといてからの、ウイスキーのコクの表れ方が秀逸だなと思いました。
音楽で言えばメゾフォルテとクレッシェンドの徐々に強くなる感覚ですね。
そしてエグミや雑味を抑え、さらっとした甘みに、余韻に浸れるスパイスとそれらのバランス加減はダルウィニーならではだろうと納得させられました。
それでいてこの深い芳醇さも大変満足出来るウイスキーで通の味わいだろうと思います。