※画像は公式ホームページから
 
anCnoc
12 YEARS OLD
 
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
容量:50ml
アルコール:40%
樽構成:バーボン樽、シェリー樽
希望小売価格:700ml / 4800円
 
 
色:金色
トップノート:4
アタック:2
香り:熟したりんご、麦芽、ハチミツ、オレンジ
味わい:ハチミツ、コリアンダー、リコリス、スパイシー
アルコール感:2
ピート感:1
 
 
 
総評:3.6
 
 
 
■ ノックドゥ蒸留所について
 
アノックウイスキーを製造するノックドゥ蒸留所は1894年にジョン・モリソン氏により創設されました。
ジョンはノックヒルの斜面から湧き出る泉をわざわざ検査し、優良で特徴あることを確かめてこの地に決めたみたいですね。
ノックドゥとは「黒い丘」を意味し、アノックは「小さい丘」を意味するみたいですね。
 

 
ちなみにさっきからアノック、アノックって「アンノック」じゃね?と思いでしょうが、公式ホームページを見ると発音は「アノック」ですとわざわざ表記されていました。
日本社会では一度明文化されてそれが浸透してしまうと、改めて正すことが困難になってしまうので日本では「アン‐ノック」が正しい読みとなるんでしょうかね。
 
 
英語の黙字にはある程度法則がありますが、これは読めませんよね。
素直にアンクノックって言いそうです。
まあ本来はゲール語なので綴りとか発音は英語とは別物でしょうかね。
 
「c」を読まない黙字のある単語としては「sc」のマッスル[muscle]、シーン[scene]、シザー[scissors]。
「n」を読まないのは「mn」のmの後のnが主ですね。オータム[autumn]やコラム[column]など。
 
日本だと中学生で一律の英語を習いますが、英語は黙字がめちゃくちゃありますよね。
疑問形の「wh」はhを読みませんね。what、when、where・・・。
しかし「who」になるとwを読まなくなります。who、whole、whose、whom・・・。
子音の前に母音がある末尾の「e」とか。cake、make、name、pine、alone・・・。
ちなみにこの基本中の基本の「e」は母音がアルファベット読みの伸ばし読みの法則も付くものでしたね。
あとは他の言語が英語変換された時のなごりで読まない文字が残ってたり、昔は読んだけど今は読まなくなったとかありましたね。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちは熟したりんごの甘みと奥には柑橘系の酸味。麦芽と樽熟成の組み合わせが重めのフルーティーさを出してると思います。香りは非常に長く、アルコールさを出さずに芳醇な芳香を醸すブレンドは業だと思います。
非常に良い芳香のするウイスキーです。
 
味わいは口当たり滑らかにファーストタッチは樽感香ばしいハチミツの甘み。それらの芳醇さは鼻を抜け、樽由来のスパイスはコリアンダーのような清涼感と柑橘系が奥に隠れています。ハチミツの円やかな甘みを伴い、スパイスの辛味が口中に残りフィニッシュ。
 
 
 
■ アンノック12年の考察
 
重めの香り立ちと評したように、ノックドゥ蒸留所では最新式のマッシュタンを使用しているものの、パイン材の木製ウォッシュバックで香味を増やし、ワームタブ冷却で重めの酒質に仕上げてるようです。それがテイスティングで感じられたので良かったですね。
フルーティーで甘さを出すバーボン樽熟成とスパイシーな味付けになるシェリー樽熟成にてバッティングがされてるようです。
重めの香りに比べ、飲みごたえはライトミディアムボディでフレッシュさのあるウイスキーでした。
12年のほかにラインナップは結構あるので機会があれば飲んでみたいですね。
 
 
 
■ おわりに

 

アンノックブランドは当時親会社だったインバーアランが1993年に正式リリースしたもので、ノックドゥウイスキーからなぜ名を変えたかというと、スペイサイドにノッカンドゥ蒸留所があり名前がちょっと似ていて紛らわしかったからみたいですね。