栃木県那須町にあるクラシックカー博物館にいってきましたよ。

全景を見ていただけると分かりますが、結構なコレクション数になります。

クラシックと銘打つだけあり、自動車黎明期から前期にかけてと、テーマは分かりやすいコレクションと言えます。

その辺の自動車ファンなら目の色が変わる名車揃いですよ。

ただし、女性を伴うのは得策ではありません(笑)

 

 

年代別に展示してありますので、年次順を追って見学が出来ますね。

はじめの黎明期ゾーンから名車中の名車があります。

 

 

『オースチン7』

これは日産自動車が自動車生産を初めて作った自動車で、イギリスのオースチン社からのノックダウン生産になりますかね。

その現車を見れるなんて思ってもみませんでした!

 

 

前者のオースチンを超える車両が隣の隣にありました(笑)

『T型フォード』

皆さん、大量生産の仕組みは知ってますよね?ベルトコンベアで流れ作業をこなしていくあれです。そのシステムを構築したのが自動車王こと「ヘンリー・フォード」その人です。

そのベルトコンベア式大量生産を始めたのがこのT型フォードになるんですね。

那須にあるなんて思いませんでしたよ。

国立科学博物館クラスの車両ですね。

 

 

いや~美しい。

『ジャガー マークⅡ』です。

流面体のボディが美しいですね。

日本の自動車メーカーがクラシカルデザインを真似るときにお手本となる車両ですね。

隣りはジャガーXKコンバーチブルですね。

 

 

 

『ポルシェ356』

フォルクスワーゲンなど制作しナチスドイツの協力者とみられ幽閉されたポルシェ博士。保釈金集めのために博士を救うべく息子が作りだしたのがこの『ポルシェ356』なんですね。

ポルシェの名を初めて冠し、市販ポルシェの始祖ともいえるんですよね。

展示してあった車両はボディがのぺっとした初期型のAグミュント型ではなく、カエルの目鼻立ちをしてきた中期型の「356B」にあたりますかね。中期型として分かりやすいのがボンネットの取っ手と2連フィンのグリルがあげられます。後期型の「356C」かどうかはリアエンブレムを見れば一目瞭然ですね。

 

 

見てくださいよ。

『ジャガーEタイプ』

KXシリーズの後継機で、直6 4.2Lエンジンを搭載した伸びのあるボンネット。

息を吞むくらい美しいですね。

初代は全体的にシンプルでヘッドライトが小さくガラスカバーが付けられていたんですが、アメリカ保安基準に合わせシリーズ名称化されると、ヘッドライトが大きいものに変えられたんですね。

とにかくアメリカでは大きいものが正義といわんばかりに保安パーツは大型化されるので、本来もつボディデザインのバランスが崩れやすいんですよね。

このジャガーEタイプはウインカーが大型化されたシリーズ2にあたります。

アイアンバンパーも大きく、もともとのおちょぼ口グリルが殺されてます。

アメリカさんに渡った輸入車はけっこう評判悪いですよね笑

しかしジャガーEタイプ見れるなんて嬉しいなあ。

 

 

『マスタング マッハ1』

アメリカゾーンで珍しいのがありました。

2代目マスタングですよ!しかもマッハ1。

マッスルカーブームになったとたんオイルショックですからね。

そのあおりを受けてチョイ小型化されエンジンもV6になったのがこの2代目なんですね。

初代ではマッハ1はコブラエンジンを搭載するなど別物の車でしたが、2代目マッハ1では上位グレード的な存在になってしましました。オイルショック。。。何だったんだ。

 

 

『シトロエン 11CV』

前輪駆動とモノコックボディの先駆者で、自動車工業界の底上げを担った車でもあります。

これを知らずして自動車好きはただのモグリです。

前輪駆動の利点はご存知、自重による前輪トラクションが多く稼げることと、プロペラシャフトなど邪魔物が無いので室内空間を大きくとれることにありますかね。

本来シャーシにエンジンや駆動パーツなどを乗せボディをかぶせるなどの多くのパーツ構成だったが、モノコックボディはボディ自体にパーツを付けられるので室内デザインなどの制約がない。建物と同じく一体型構造でのボディ強度が得られるのも利点といえるところ。

 

 

『オースチン・ヒーレー・スプライト』

「カニ目」でお馴染みのオースチンヒーレースプライトの初代ですね。コンパクトツーシーターとして世界的に愛された一台です。

自動車の空気力学が分かっている時代にあって、邪魔だろってくらいにヘッドライトが際立ちます。

「カニ目」とは日本だけの愛称で、本国ではカエル目、アメリカでは虫目と呼ばれていました。これについては日本のネーミングセンスに軍配だと思いますね🎵

 

 

『オールズモービル・カーブドダッシュ』

米オールズモービル社は世界初の流れ作業式組み立てを実案したんですね。フォード社はそれを取り入れベルトコンベア式を工場全体にシステム化したんですね。

このカーブドダッシュの車名はダッシュボードのカーブに由来しています。

 

ヘッドライトを見てください。

ヤバイっすね❗アセチレンガス式ですよ❗

当日はエジソンによる白熱ランプがすでにありましたが、振動に弱かったので自動車には採用されていませんでした。

 

 

『メッサーシュミットKR200』

メッサーシュミットといえば航空機メーカーで戦闘機の名前なんですが、戦後は航空機製造を禁止させられたので自動車も作ったんですね。しかも三輪車(笑)かわいい(´・∀・)

 

 

『BMW イセッタ』

上と同じく、BMWも戦後は苦境にあえいでいました。そこでイタリアのイソイセッタをライセンス生産して急場をしのいだ同社の名車になりますね。同社の245cc二輪エンジンを搭載し、センターレイアウトのリア駆動になります。

 

 

ロールスロイスのスピリットオブエクスタシーは芸術品ですね。

 

 

『クーガーカーズ』

1976年に英国で創業した新興ブランドですが、ボディスタイルは50年代のスポーツカーを模しています。

現在もこのスタイルで

この定番のクーガースポーツのベース車両はジャガーSタイプで、クーガーモンツァはフォードコルティナがベースみたいですね。

 

 

ジャガー直列6気筒3.8リッターエンジンは美しいですね。

 

 

まさに造形美です。