ドルチェグストが電源は入るのにお湯が全く出ないから捨てるって言うので貰ったんだが、確かに電源入れてお湯のスイッチを押しても「ブーーッ」ってポンプ音がするだけでお湯が出ない。もちろん水も出ない。
 
しかし動作音がするってことはポンプは死んでないってことだ。
 
ネスレ公式サイトで水が出ない時の対策を見るとタンクに水を入れ、勢いよくガッチャンコ、ガッチャンコ叩き付けるように何度かセットするといいとあった。
 
やってみたがてんでダメ。
 
水がポンプまで上がりきらないのだろう。
 
 
水ポンプといえば『呼び水』が必要なんだが、これは家庭用の井戸ポンプや汲み上げポンプでやったりする。
実際に実家は井戸ポンプで、取水道中も長く冬季は寒さのあまり水が上がりにくくなるので、高校生の頃に何度かカマドウマ先生のいる井戸まで呼び水をしに行ったことがある。
井戸にはびっしりカマドウマ先生が優しく見守っていてくれるわけだ。
 
そう、私は水ポンプに関してカマドウマ先生に全てを教わった熟達した経験者なのだ。
 
 
とりあえずカバーを外そう。
裏にビス2本と下に引っ掛けがあるのでこじって外す。
 
 
カバーは上部が差し込み、中間と下部は引っ掛けとなってる。
この辺の引っ掛けがどうなってるかは初見なので探り探り。
 
 
取り外す部品は黄枠の水ポンプ、白枠の吸い上げ道中部分。
水ポンプは呼び水をし、白枠はハイターで洗浄したい。
 
公式では水圧は1.5メガパスカルとなってる。これは重量にして約150トンにもなる。自動車150台分だ。
一般家庭の水道の水圧は0.3メガパスカル前後だから、ドルチェグストは相当な水圧がかかることがわかる。
ラベルを見るとこの小さなポンプを作ってるメーカーはDefond社。
香港が創業の中国企業らしく電子部品開発がメインのグローバル企業で相当優秀な企業みたい。
 
ちなみにドルグスが動かない原因で考えられることは一つは基盤のはんだ不良。
振動で半田付けが剥がれ接触不良になるか、電圧負荷で半田部分が焼け接触不良を起こすか。
ともかく基盤関係がアウトの場合死んだと言っていい。
二つ目は写真で左に鉛の塊が見えるが、その上にオレンジとブルーの太い銅線がくくられていて、ここにペレットタイプの温度ヒューズがある。ペレットタイプのヒューズは銅線一体なので剥がれることはないが、電圧の生命線なのでここが焼けるのもアウト。
 
 
 三ヶ所の平形端子をペンチで外す。
 
 
流入センサー?を外し道中部品を外す。
 
 
 水ポンプの留め部品を外す。
 
 
水ポンプを引き出す。そうしないとポンプ中間はネジ式なので呼び水部分が露出しない。
 
 
ここをくるくる回して外す。
 
 
水を満水させる(ちょびっとしか入らない)。
 
 
そのまま全部元に戻す。 
 
 
水タンクも設置し、電源を入れスイッチを入れてみる。
これですぐにゲボッゲボッと水の吸い上げが始まるはずだ。
 
 
ほらほら、ドルチェグストが小便小僧の如き勢いで吐出し始めましたよ~。
これはもともとポンプは生きていることが前提なので、呼び水作戦が遂行出来たまでだ。
しかしポンプがうんともすんとも言わず死んでるなら潔く息の根を止めてやれ。
それがドルチェグストに対する優しさなのだから・・・。以上。
 
アディオスアミーゴ!セニョリータ!
ブエナスノーチェス!
アスタラビスタベイビー!!