※画像は本坊酒造公式サイトから
 
TSUNUKI
―津貫―
2022 EDITION
 
SINGLE MALT
JAPANESE WHISKY
 
産地:日本 鹿児島県
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:50%
樽構成:バーボン樽
生産数:35,800本
希望小売価格:700ml / 8580円
 
 
色:金色
トップノート:3.5
アタック:2
香り:バーボン香、バニラ、潮風、フローラル
味わい:シルキー、ハチミツ、シナモン、ホワイトペッパー
アルコール感:2.5
ピート感:2
 
 
 
総評:3
 
 
 
■ マルス津貫蒸留所について
 
本坊酒造では焼酎、ワイン、梅酒、ウイスキー、ブランデー、リキュールなどを生産しています。
日本酒とビール以外ってことでしょうかね。指差し
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちはバーボン香が漂い、消えるとバニラ香がします。
ホワイトオーク由来の木材味が微かに立ち上がり、潮風も奥から漂います。
芳醇さは薄いものの、全体的にフローラルなドライさがあり、アタックは和らいでます。バランス良くいい香りですね。
 
味わいは口当たり滑らかでハチミツの甘み。
シナモン様やホワイトペッパーのスパイシーさ。そして樽由来の渋みが口中に広がります。このドライな渋みは新樽に近いもので熟成させたから溶出した味わいでしょうか。
徐々に苦味や辛味が終始してくるのは若さゆえのウイスキーあるあるでしょうかね。
 
 
 
■  おわりに
 
香りから始まり、味わいで終わるウイスキーにおいては、この「津貫」は普通でありました。
香りや味わいのバランスも良く、丁寧にブレンドされたのが分かります。
しかしながら、これといった特徴を魅せたウイスキーとは言いがたいのも事実でした。
確かにブレンダーさんに「津貫」はこれを目指したと言われればなるほどと言ってしまうと思いますが、数あるウイスキーのなかで「津貫」を見つけ出すのは困難だと思える普通さであると思います。
 
マルスウイスキーでは、シングルモルトは駒ヶ岳と津貫の2種類展開。ブレンデッドモルトはコスモの1種類。ブレンデッドウイスキーは7種類。
サントリーやニッカのような種類展開をしたいのだろうと思いますが、老舗に比べて兎に角雑多なイメージです。中でもジャパニーズウイスキーだと下限価格が8000円からとなかなか高額です。ラベルも写真やら絵やら兎に角、何がどうなってるのか味わいにどう関係あるのか無いのかめちゃくちゃ解りづらいのが今のマルスウイスキーの販売展開になります。
日本以外の国のウイスキー展開を見ればわかりますが、「顔」ともいえるラベルはちゃんと統一されているんですよね。
この辺は整理しないと味わいに自信がないのかなと思ってしまいますね。