蒸留所見学は初め10分くらいニッカウヰスキーの歴史を振り返るビデオ鑑賞をしたあと、外に出て工場見学になります。
 
宮城峡蒸留所の全体図で右の河川が広瀬川、左の河川が新川川になりその間に蒸留所を建てたのが分かりますね。仕込み水は新川川みたいですね。
 
外に出ると工場が一望できます。
右手前からケルン棟、グレーン蒸留器棟、麦芽仕込み棟、モルト蒸留器棟と連なってます。
 
これがウスケボーお化けが煙を吐くだけのケルン棟です。今は使用してないとのことです。

このトンガリ屋根はミャンマーの仏塔のパゴダから着想を得てますが、同じ仏教国の日本では木造様式の為全く馴染みが無いですよね。

パゴダルーフといえば、メルセデスベンツの2代目SL W113が有名ですよね。

トンガリ屋根とどう関係あんねんって昔は思いましたが、建築用語だとパゴダルーフとは寺院の屋根の反り返り部分を指すそうです。それを「軒反り」って言うんですよね。日本の神社仏閣は全部パゴダルーフってことになるんですね。

元々は中国建築から伝来されていて、鳥の羽ばたきを表したものらしいですね。

ちなみにエコカーでお馴染みのプリウスの凹み屋根もメルセデスと同じなのでパゴダルーフになるみたいですね。

 
こちらはなんだっけ?
 
 
マッシュタン
 
醗酵槽
 
この辺の糖化と醗酵(発酵)はコンピューター管理にて一定した品質を保ってるんですね。
糖度は14%前後で糖化液に酵母を加え発酵槽に移し72時間発酵させます。
そしてアルコール8%前後になった液体を蒸留させるんですね。
コンピューター室は作業員が常駐しているため撮影は禁止になってました。
 
 
いよいよ蒸留棟です。
 
 
単式蒸溜器(ポットスチル)は全部で8基。
宮城峡では胴体がポッコリ膨らんだ「バルジ型」ですね。
余市のポットスチルは膨らみの無い「ストレートヘッド型」になってます。
宮城峡のポットスチルのラインアームは上向きでライトな酒質が得られます。
対して余市のラインアームは下向きなのでヘヴィな酒質になってるんですね。
 
 
お次は貯蔵庫見学です。
あえて土間での貯蔵なのでめっちゃ土臭いです。
今の家屋の基礎はコンクリですが、昔の家は床下が土間なのでめっちゃ土臭いんですよね。
それと同じ匂いがプンプンでした。
まあ田舎っ子なので慣れっ子ですけどね。
 
熟成期間は若くて5年、長くて17年の原酒をヴァッティングしてるんですね。
蒸発は年に2%ほどってなってますね。
500リッター樽だと5年で50リッター減、17年で170リッター減ってことですね。
酸素と水とアルコールと木材の呼吸によりウイスキーは「熟成」がされるんですね。
 
皆さん一番お楽しみの無料試飲の時間ですよ!!
アルコール飲めない人用にリンゴジュースが置いてあります。
 
アルコール飲める人はこの3種類。
アップルワインは初めて飲みましたが、甘くてめちゃくちゃ美味しかったです。
これはブランデー好きやワイン好きにお勧めできるくらいのレベルです。
しかも720ミリで980円っていうリーズナブルさ。
フルーツ蒸溜ってこんなにうまいんですね。
スーパーニッカはブレンデッドウイスキーですが、ライトボディながらしっかりした味わいです。
必ず一度は飲んだほうがいいウイスキーだと思っています。
700ミリで2800円というリーズナブルな価格も嬉しいですね。
シングルモルト宮城峡は自宅で飲むよりフルーティーでした。これは昼間飲酒のたま物か、本場飲酒のたま物か、鮮度の差なのか、とにかく美味しいに尽きるドラムでした。
700ミリで4500円。
 
そしてお待ちかねのお土産では、前から欲しかった宮城峡蒸留所限定シングルモルトを買ってきました。タイミングによっては余市蒸留所限定も売ってるらしいんですが、私が行った時には一本も売ってませんでした😭
3本セットで7400円です。
 
ちなみに売り場だけは写真撮影禁止なんですが、60代くらいのおじさんが注意されたのにそれでも写真撮ってました。
今の時代の6、70代のおじさんって亀の甲より年の功とはいかないものなんですかね。
SNSの情報発信に必死なんでしょうけど、法的には自分の家以外はどんなところでもそこのルールに従わなければなりません。
そのルールに従えない場合、人の看守する建造物への住居侵入罪が適用され、退去を拒めば不退去罪が成立します。
自分の家で好き勝手やられたら嫌ですもんね。
それをしないのがお酒を嗜める大人なんだと思いますね。