※画像はディアジオHPから
 
ROYAL LOCHNAGAR
AGED 12 YEARS
 
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド ハイランド地区
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:40%
希望小売価格:700ml / 円
 
 
色:金色
トップノート:3
アタック:2.5
香り:竹林、シナモン、穀物類、ハチミツ
味わい:シルキー、ハチミツ、糖蜜、スパイシー
アルコール感:3
ピート感:1
 
 
総評:3.8
 
 
■ ロイヤル・ロッホナガー蒸留所について
 
ケアンゴーム山脈のふもとの東側に位置するロイヤル・ロッホナガー蒸留所。
1845年ジョン・ベッグ氏が創業しました。
 
ですが、元々は1823年にジョン・ロバートソンなる者が創業しました。
ディー川のほとりに建てた最初の蒸留所は、政府公認を得たことで密造業者に恨まれる憂き目にあったみたいですね。
そのため1826年に早くも放火で焼失、そして現在の蒸留所から8キロ南にある、ロッホナガール山のふもとに蒸留所を移転し再稼働を果たすも1841年に爆破されてしまったみたいです。ロバートソンは二度とウイスキー製造はしませんでした。
 
1845年にジョン・ベッグ氏がニューロッホナガー蒸留所として再興を計るわけですが、同じ轍を踏むまいと考え出したのが政府公認より上の英国王室公認になるわけですね。
しかもビクトリア女王が所有するバルモラル城から1.6キロの距離ですから、すかさず招待状を送ったみたいです。
小さなクラフト蒸留所見学に快く応じたビクトリア女王とアルバート王子は、蒸留所に王室御用達を賜り、名にロイヤルの冠が付いたわけです。そして現在まで安寧を保つといった歴史があるみたいですね。
 
 

 
 
■  テイスティングノート
 
香り立ちは竹木の青さ加減が漂います。未乾燥の麦草とも。
後からくるスパイス香はシナモンの粉っぽさ。
モルティな穀物系、ハチミツ様の甘み立ちはバーボン樽が使用されてるのかもしれません。
ドライで芳醇な香り、熟成も相まってアタックは和らいでます。
 
味わいは口当たり滑らか、シルキーであるがさほどオイリーではないため、ファーストタッチは甘美で円やかなハチミツ様です。
麦芽糖が紡ぎ出す甘みは、まさにシロップの原料がゆえと思えるほどです。
樽由来のスパイスや苦味は、ゆっくりと味わうことで糖蜜の甘み立ちに。
このリッチで長い余韻は酒質の良さや、樽の熟成度の高さの証なのかもしれません。
 
 
■ おわりに
 
ロイヤルロッホナガーがシングルモルトを出したのは2004年と比較的最近で、玄人の間では人知れず優良ウイスキーとしては有名だったみたいです。
昔はデュワーズが所有していたので、それのキーモルトだったでしょうが、今はディアジオ社が所有しています。
様々なブレンデッドウイスキーブランドを所有している同社であるので、ロイヤルロッホナガーも色々と使われてるのでしょうかね。ただジョニーウォーカーのキーモルトであることは有名みたいですね。
 
ネットでの前評判がかなり良かったロイヤルロッホナガー12年を酒屋さんで度々見かけてました。
いつも気になってたんですけど、バーボン不味いと言ってた人もおいしいと言ってたので、若干の警戒心はありました真顔
無駄にフルボトルに手を出していた時期に買ってても良かったかなと思うくらい、確かにおいしいウイスキーでした。
飲み方ですか?もちろん一切薄めずにご堪能下さい。