念願の宮城峡蒸留所にやってきましたー✨
もちろん見学の予約を取りましたよー。
晴天にも恵まれ、まさに晴れて初心者脱却と言っても良いのではないでしょうか!!
ちなみにメーカー的には「蒸溜所」が正式なんですけど、「溜」の字は70年代に常用漢字から外されていますので、文科省が定める日本語漢字では「留」が正しいんですね。
なのでスマホなどの日本語入力では「蒸留所」となるので、私は常用漢字を使用していきます。(勝手にせい!)

エントランスには余市で使用していたポットスチルが飾られています。
1953年(昭和28年)から初留釜(1800㍑)として使用してたみたいです。

宮城峡蒸留所オリジナルのシングルモルトやブレンデッドウイスキー、グレーンウイスキーがエントランスでお出迎え。

全景を模型で見ることが出来ます。

ビジターセンターの受付にはニッカウヰスキーの歴史が飾られています。

1968年9月に撮られた蒸留所建設中の全景写真です。まだグレーン製造棟が建っていない以外はほとんど変わらないそうです。

酵母菌の違いによるスピリッツや温度管理の違いなどで生まれる様々な原酒が展示してあります。
コロナ感染防止でマスクを外さないよう、香りによる展示はされてませんでした。
しかし目にはいったのが、グラス台です。これプジョーですよ!
プジョーのグラス使ってるんですね✨
グラス台初めて見ました笑

樽の焼き加減が程度順に並べてあります。
上から生木、ライトチャーはワインとかですかね?、ミディアムチャーが通常の焼き加減になると思います。
ヘビーチャーは通称「アリゲーターチャー」と言い、ワニの皮のような模様になるほど焼くことが由来みたいですね。
バーボンウイスキーではこのヘビーチャーがよく使われたりしますね。スパイシーで甘みが増すそうです。

これらは各種樽の内部が展示してあります。
上からチャーしたばかりの新樽で香りや味わいが強く出ます。
旧樽は熟成に使い回した樽で、樽由来の香りが穏やかになるそうです。
シェリー樽はその名のとおり、シェリー酒が入れられていた樽で赤褐色の色味に味わいや香りにシェリー由来の甘みが足されます。
リメード樽は、樽の両端の蓋の部分を新品に変えることで、新樽と旧樽の中間の味わいになるそうです。

上記の各樽の熟成度合いが展示してありました。左から3年、10年、15年、20年となります。熟成年数が長くなるにつれ、色味が濃くなるのが分かります。
正直、3年寝かすって長いですよね。
3年ですよ!?(笑)
ウイスキーでは若い部類ですからね。
しかし若くても長熟にはない味わいが高く評価されますから、年数での判断は難しいですよね。
若いと荒い、熟すと物足りないってな感じですかね。

ピートとはのアンサーが展示してありました。
草木の炭化による「炭」ってことですね。
訳すと「泥炭」って意味ですよね。
スコットランドのピートはヘザーが泥炭の元になっていますね。
これらは嗅げましたので嗅いでみました。
ピートはなんだか牛ふんや鶏ふんのような肥やしの匂いがしました。
ヘビーピートモルトは、すでにスモーキーウイスキーの「それ」って感じの香りが漂ってましたね。

原料から熟成に至るまで、簡単に行程のあらましが展示してありました。
普段飲んでるウイスキーの製造過程を知ることはとっても学びになりました

来てよかったです❗

スピリッツの段階から熟成原酒が展示してありますが、シェリー樽熟成ウイスキーのような濃い色してますね。シェリー樽何ですかね🤔
感染防止でスメルチェックが中止されてるのでそこは残念でしたね。次回ということで。

ウイスキーになるにはこの「樽熟成」という行程を踏まえないと単なるスピリッツのまんまなんですね。なので初心者がやりがちなアロマスティックを瓶に入れただけでは熟成は全くしないんです。

歴史を紐解くとニッカウヰスキーというのは真面目な企業というイメージがありますね。
頑なというか良い意味で頑固というか。
商売かたぎのサントリーに対して、職人かたぎのニッカと言えば分かりやすいですかね。
商売のために偽物を造ることはしたくなかったんですね。まあ渋々やったんですけどね笑

余市と宮城峡の飲みわけは分かりやすいですよね。男性的か女性的かくらいに違いをつけたウイスキーですよね。

つづく