※画像はサントリーHPから
 
GLENFIDDICH
15 YEARS OLD
 
SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド 
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:40%
樽構成:バーボン樽、ホワイトオーク樽、スパニッシュオーク樽〈ソレラバット後熟(大桶)〉
希望小売価格:700ml / 8500円
 
 
色:琥珀色
トップノート:4
アタック:2
香り:フルーティー、ハチミツ、クルミオイル、バニラ
味わい:ハチミツ、モルティ、シェリー渋み、スパイシー
アルコール感:3
ピート感:2
 
 
総評:3
 
 
 
■ グレンフィディック15年について
 
グレンフィディックは世界でトップクラスのシングルモルト消費量を誇るスコッチです。
もともとスコッチとはブレンデッドウイスキーを指し、シングルモルトで飲用する概念はなかったらしいですが、それをシングルモルトととして販売したのがこのグレンフィディックが先駆けになります。1963年のことです。
無謀とまで言われた程ですのでシングルモルトはブレンデッドウイスキーの「材料」というのが定石中の定石だったんですね。
 
この15年ソレラリザーブは、シェリー酒に代表される製法であるソレラシステムを採用している唯一のウイスキーになります。
1998年から試行され15年の時を経て払い出されるわけですが、空にはせずに半分はウイスキーを残した状態で、いわゆる継ぎ足し継ぎ足し製法で熟成を促進させてるわけですね。
樽構成はバーボン樽、ホワイトオーク樽、スパニッシュオーク樽でそれぞれ熟成された原酒をソレラバットで6か月の後熟を施して完成させるみたいです。
なので若い原酒のままヴァッティングさせているわけではないので、バランスの良い原酒を継ぎ足し、品質を保ってるんですね。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香り立つフルーティーさはバナナのような甘み。
ドライにバニラ立つ香りはバーボン香の芳醇さが漂います。
熟成も相まってアタックは和らいでますね。
 
味わいは口当たり滑らかにファーストタッチはハチミツの甘み。
樽由来のスパイスが中盤から押し寄せ余韻まで長く残ります。
渋みや辛味が唇をしびらせ、苦味が口中に残りフィニッシュ。
 
ソレラシステムで造ったウイスキーは、思ったよりも普通の仕上がりの味わいでしたが、
15年熟成のウイスキーを製造していくうえで、いつまでも変わらない品質を提供する試みとしては生産性の良い仕組みなのかなと思いました。