LAUDER'S
SHERRY EDITION
OLOROSO CASK
BLENDED SCOTCH
WHISKY
 
 
産地:スコットランド
原料:グレーン、モルト、カラメル色素
容量:700ml
アルコール:40%
樽構成:オロロソシェリーカスク
希望小売価格:1650円
 
 
総評:2.5
 
 
色:カラメル色
トップノート:3
アタック:2
香り:トフィー、キャラメル、リコリス
味わい:シュガーシロップ、ハチミツ、リコリス、ピーティー、スモーキー
アルコール感:2.5
ピート感:3
 
 
 
■  ローダーズについて
 
ローダーズは1815年のスコッチ合法化に伴い、1834年にアーチボルド・ローダー氏により開発製造されたみたいです。
それが「ローダーズ ファイネスト」で現在も当時のレシピを踏襲し作られているみたいですね。
グラスゴーで最初のスコッチブランドであり、188年も続くグラスゴー最古のスコッチでもあるみたいです。
ローダー氏は1871年にグラスゴーにバーを開業させ、それが今も当時と変わらず現存しています。
 
 
1914年 第一次世界大戦へ向けローダーズバー前を行軍する兵士たち
 
 
2021年 もう行軍の必要の無い時代となった現在のローダーズバー
 
 
 
■ ローダーズの現在
 
ローダーズは1992年にマクダフ・インターナショナルに買収され現在に至ります。
マクダフ社の取り扱うウイスキーブランドは「グランド・マクニッシュ、ローダーズ、アイラミスト、ウォータープルーフ」の4社で、全てブレンデッドウイスキーになります。
アイラミストはどこでも見かける有名ブランドですよね。
ウォータープルーフはどこかで見かけた記憶がありますね。どんな味がするんですかね?
 
 
 
■  ローダーズ オロロソカスクについて
 
このローダーズ オロロソカスクは、ローダーズファイネストを約半年間オロロソシェリー樽にて後熟して仕上げてるみたいです。
そのファイネストとはハイランド、ローランド、スペイサイドのモルトを使用し、バッティングした原酒をさらにバーボン樽にて4か月追熟かけた製品みたいです。酒のやまやで見かけますね。
 
「オロロソ」とはスペイン語で「香り」を意味するらしく、その香り立ちはナッツや栗を思わすものだとか。
 
そして原料に記載されてるようにカラメル色素にて着色されていることが分かります。
着色に関して、日本の法律では食品表示法がありますが、ことウイスキーに関して着色は認められていますので表示しなくて良い認識らしいです。なので原材料の部分は自由表記になっています。
わざわざ「カラメル色素」と記入するところが律儀ですよね👍️
ちなみに「ナチュラルカラー」の表記がないウイスキーは全部カラメル色素が入ってるみたいですので、カラメルはウイスキーの喉に絡むコクに起因し、色あいは着色によるものということですね。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香りは甘くトフィー感やキャラメルが香り立ち、その後リコリス香が立ってきます。スワリングしないとトフィー感の立ち消えが早いです。
味わいは甘くシュガーシロップのはっきりした砂糖の甘みにハチミツ様のコクが乗ってきます。
シェリー樽特有のリコリス感とエグミが余韻として伸びますね。シェリー樽の懸念といえばここですかね。
スパイシーさより、ピート感がアクセントとして顔を出しますが、最初だけで二口、三口といくと変わりにスモーク香が鼻に抜けますね。さらに時間が経てばグラスに芳ばしい樽香が漂ってきます。
 
 
 
■  おわりに
 
全体としてかなりしっかりした酒質で、アルコール40%の物足りなさは全くありません。
これはカラメル色素がもたらすコクだろうと思います。
そして段階的に甘みとピート感とスモーク、リコリスの苦みがバランス良く現れるブレンドとなります。
いやしかしながら、シェリー樽特有のエグミはけっこう嫌味に出ています。
スモーキーウイスキーもはじめは苦手でしたが、このエグミは慣れないかもしれません。