SUNTORY
THE CHITA
―知多―
SINGLE GRAIN
JAPANESE WHISKY
SINCE 1972
 
産地:日本 
原料:グレーン、モルト
容量:700ml
アルコール:43%
希望小売価格:4000円
 
 
総評:3
 
 
色:金色
トップノート:4
アタック:3
香り:フローラルミント、ナッティ、オーキー、シトラス
味わい:シュガーシロップ、スパイシー、ウッディ、リコリス
アルコール感:3
ピート感:2
*数字は強さの程度を表しています。
 
 
 
■ サントリー知多蒸留所について
 
 
知多蒸留所はサントリーのグレーンウイスキー製造蒸留所として1972年に創設されました。
場所は愛知県知多市の伊勢湾名古屋港にある工業区域に建てられています。
この辺を中京工業地帯といいますが、日本一の工業生産額で有名ですね。
 
 
愛知県は日本3位の納税額を誇る大都市で、名古屋は東京、大阪と並んで日本3大都市と言われます。
日本の人口の半分がこの3都市に集中しているんですね。
 

歴史も誇らしく、天下統一を果たした「徳川家康」の出身地でもあります。

家康は『三河の国』生まれで、現代の地図では名古屋を含んだ東側周辺を指すようです。

残念ながら知多市は三河の国ではないということですね。

 

 

さて知多蒸留所では商品の販売や見学はしていないみたいです。

めっちゃ工業地帯にあることが分かります。

こんな場所に一般人がたくさん出入りするのは、交通面で周辺工場に迷惑でしょうし危険な気もしますね。

なのでビジターセンターを設けなかったんでしょう。し・ら・ん・け・ど。

 
 
 
■ テイスティングノート
 
香りはフローラル香強めでハーブや花を思わせる酸味感が立ちます。
酸味感はシトラスといっても良いのかもしれません。
ナッツの落ち着いた香り。
ホワイトオーク樽なのかエステル系の溶剤臭も奥から感じました。
味わいはシルキーな舌触りで、シュガーシロップの濃い甘み、爽やかなシトラススパイスが唇を震わせます。
奥に樽由来の渋みとリコリスか溶剤系が感じられますので、ホワイトオーク樽熟成が濃厚でしょうかね。
全体をシトラス香、砂糖、溶剤、ウッドネスがバランス良く感じられるので、いわゆるバーボンが覗いてきます。
それでも「バーボン感」は20%ほどでしょうかね。
ブレンダーの〈 知多 〉に対する個性付けの答えが「これ」なんでしょうね。
 
なるほど、ここにサントリーが答えとするグレーンウイスキー〈 知多 〉のアイデンティティは確かに象れたわけですね。