MAKER'S MARK
CASK STRENGTH
KENTUCKY STRAIGHT
BOURBON WHISKY
 
産地:アメリカ ケンタッキー州
原料:グレーン、モルト
容量:30ml
アルコール:54%
樽構成:アメリカンオーク樽
希望小売価格:750ml / 6400円
 
 
総評:4.5
 
 
色:赤琥珀色
トップノート:3
アタック:4
香り:バニラ香、重厚なアルコール臭、ウッディ、新材木
味わい:バニラの甘み、メロウテイスト、メロン様の果汁、新材木のウッドネス、ジンジャー
アルコール感:4
ピート感:3.5
 
 
 
■ バーボンウイスキーについて
 
バーボンウイスキーはいまではお酒の定義としてある言葉ですが、本来はケンタッキー州バーボン郡のウイスキーにバーボン表記をしていたのが徐々に定着したみたいです。
メーカーズマークはネルソン郡にあり、現在はバーボン郡に蒸留所は一つもないようです。
 
 
 
 
■ メーカーズマークについて
 
バーボンウイスキーの原料はコーン51%以上が固定の定義で、ライ麦や大麦麦芽などを混ぜて作りますが、メーカーズマークはライ麦の代わりに冬を越し初夏に収穫する冬小麦を使用しています。
まあ普通の小麦のことなんですけどね。
いつ収穫できるかの差であり、比較的温かい気候で作られるのが冬小麦で、寒冷地方では春小麦となります。
 
メーカーズマークのマークはサミュエル家の「S」、事業を始めた3~6代目の4世代を示す「Ⅳ」、星マークは蒸留所の土地が「スターヒルファーム」の名称から、そこに途切れ途切れに円形が形成されてるのは南北戦争、WW1、WW2、禁酒法により4回蒸留の中断をした経験があり、二度とそういう思いをしないように記されているようです。
 
 
このマークやメーカーズマークのブランド名や特徴であるビン封蝋のアイディアは、6代目の奥さんが全部考案したようです。
まさにやり手ですね!
 
メーカーズマークの原点は無濾過、樽出し原酒のカスクストレングスのことで、創業からこだわりの手作りの原点は今も脈々と受け継がれているようです。
 
 
■ テイスティングノート
 
香りは重厚なアルコールにバニラ香や新材木やウッド香の濃密で複雑な香り立ち。
味わいは濃厚な甘み、濃厚でリッチなアルコールが鼻にスーっと駆け抜けていきます。
その間、新木のウッド香とクリアなスパイスも口中に広がります。
何度も言いますが、重厚で濃厚で甘美。熟したメロンのような甘みと酸味の掛け合いがあります。
重厚なアルコールに濃厚なコク、バニラのメロウな甘みが非常にリッチなテイストです。
 
 
 
■ メーカーズマーク カスクストレングスの考察
 
このカスクストレングスは2014年に蒸留所限定で販売されたらしいです。
もともと限定だったらしく今ではサントリーの商品ラインナップからは消されていますね。
それでもメーカーズマークの紹介HPには載っているんですがね。どういうことなんでしょう。
 
メーカーズマークのスタンダードにありがちな接着剤香がしないのは、このカスクストレングスの特徴か、量り売りによる開栓から日が経って落ち着いたのか分かりませんが、飲みやすさと旨さのコラボレーションがまさに「バーボン」の真骨頂なんだと思います。カスクストレングスがメーカーズマークの原点とのことで、このコク深さを知ってしまったらスタンダードには戻れませんね。今度はボトルでいきたいです!