SPRINGBANK
AGED 10 YEARS
CAMPBELTOWN
SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
産地:スコットランド キャンベルタウン
原料:モルト
容量:100ml
アルコール:46%
樽構成:バーボン樽、シェリー樽
希望小売価格:700ml / 6600円
総評:3.8
色:琥珀色
トップノート:3.5
アタック:4.5
香り:モルト香、パン、塩辛さ
味わい:芳醇な麦芽、ドライモルトの甘み、ナツメグ、樽の渋味
アルコール感:3
ピート感:2
■ スプリングバンク蒸留所について
スプリングバンク蒸留所は1828年にレイド氏により創業されましたが、すぐに現在のオーナーであるミッチェル家が買収したようです。
スプリングバンクは自家製麦からボトリングまで自己完結能力のある独立資本の蒸留所みたいですね。
ボトラーズウイスキーのケイデンヘッドも各地で集めた原酒製品をここでボトリングしてもらってるみたいです。
スプリングバンク蒸留所ではメインブランドの「スプリングバンク」、ヘビーピートの「ロングロウ」、ノンピートの「ヘーゼルバーン」を製造しています。各ブランドのフェノール値は8ppm、50ppm、0ppm。
■ テイスティングノート
香りはアルコールがツンと立ち、大麦麦芽やパンのようなドライな香味に、奥に塩辛さが沸き上がってきます。
味わいはオイリー質で滑らか。
ナツメグのようなスパイシーで温かみのある酒質に芳醇なモルトとハチミツの甘みが長く続きます。
余韻にピーティーさが口中に広がり、スモーク香が舌に残ります。
■ スプリングバンクの酒質についての考察
「モルトの香水」と形容される本商品ですが、本質は結構よくある出来高の良いシングルモルトスコッチという印象でした。
スイートとリッチとピーティーの全てがちょうど真ん中であり、ミディアムボディの酒質と、スコッチのどこまでも中間的な仕上がりの追及が、ここまで満足いくバランスに仕上がるのだと思います。
さらにウイスキー用語で「ブリニ―」という言葉がありますが、塩辛さ(ブリニ―)を感じれたのはこのスプリングバンクが初めてでしたね。
■ おわりに
スプリングバンクの小売価格は7000円前後ですが、少量生産の希少性や一貫したハンドメイドのバックボーンなどの性格上、ますます人気に歯止めがかからず、あれよあれよのうちに2万円を超える価格まで行ってしまいました。倍以上の値打ちがあるかは疑問ですが。
私みたいな素人目がボトルを手に出来ることはほぼ無いでしょうね

まあレアボトルなんて騒いでないでバーに行きゃあいいんですけどね
