TULLIBARDINE
500 
SHERRY FINISH
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド ハイランド
原料:モルト
容量:30ml
アルコール:43%
樽構成:ペドロヒメネスシェリー500L樽 12か月追熟
実売価格:700ml / 4400円
 
 
総評:4
 
 
色:濃い琥珀色
トップノート:4
アタック:3
香り:ブラウンシュガー、カラメル、バニラ、芳ばしい樽香、シェリー樽によくある
 味わい:シルキー、カスタードクリーム、スパイシー
アルコール感:2
ピート感:3.5
 
 
 
■ タリバーディン蒸留所について
 
タリバーディン蒸留所はパースの西に位置するブラックフォード村にあります。
ボトルに冠と「1488」の数字がありますが、蒸留所がある場所はもともとビール醸造所があり、スコットランド王のジェームス4世のビール購入記録が残ってるからなんだとか。歴史あるでしょ的な。
しかしウイスキーを製造し始めたのは1949年のことです。
1956年にブロディヘプバーン社、1971年にインバーゴードン社、1993年にホワイト&マッカイ社、2011年にメゾンミッシェルピカール社に引き継がれていった経緯ですね。
ここでタリバーディンはピカール社のブランドである「ハイランドクイーン」のキーモルトになったわけですね。
ちなみにハイランドクイーンは2008年までグレンモーレンジィ社の所有銘柄だったみたいです。
 
 
 
 
■ タリバーディン500 シェリーフィニッシュ
 
タリバーディンのボトルに書かれている「500」という数字は、シェリー樽の容量を指しています。
酒精強化ワインのシェリー酒は500リットルのヨーロピアンオーク樽にて熟成させていますので、ウイスキーにおける熟成樽のシェリーカスクというのはそのまま500リットル樽で貯蔵するみたいですね。
 
このタリバーディン500は、極甘口のペドロヒメネスシェリー樽にて12か月間追熟かけてます。
おそらくベースとなるのはタリバーディンソブリンかなと推察しています。
ソブリンはバーボン樽にて熟成されていますので、これをテイスティングしてみるのがタリバーディンを知る手掛かりになるのかもしれませんね。
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香りは芳ばしいバニラの甘みとブラウンシュガーやクリームブリュレの焼き砂糖の風味。
味わいはとてもシルキータッチでカスタードクリームのような分かりやすいやさしい甘み。
アルコール感はさほど強くなく飲みやすい。
余韻はスパイシーさもあるシャープなキレと樽のほどよい渋みと辛味でフィニッシュ。
 
下手な12年物のシェリーカスクよりかなり飲みごたえがあります。
熟成すれば円やかになったり、ネガティブな部分が溶け出しやすかったりどちらかだと思われますが、素直なノンエイジを嗜んでみることで、もとの酒質がどの樽熟成でどう進むか再確認も出来ると思います。
今度タリバーディンの年数表記ものを試してみたいなと思いました。