SUNTORY
THE HAKUSHU
「白州」
SINGLE MALT
JAPANESE WHISKY
 
産地:日本 山梨県
原料:モルト
容量:700ml
アルコール:43%
希望小売価格:4200円
 
 
総評:3
 
 
色:金色
トップノート:3
アタック:2
香り:開栓始め酢酸ビニル樹脂、蜜蝋、ナッツオイル、パイン
味わい:シルキー、モルティ、バニラ、ピート
アルコール感:4
ピート感:2
 
 
 
■ 白州蒸留所について
 
「白州」はサントリースピリッツ㈱が製造するシングルモルトウイスキーです。
ラベルに記されているように、白州蒸留所は1973年に操業しました。
山崎のボトルには1923年と表記されていますので、ちょうど50年後に建設されたってことですね。
緑色のボトルカラーでも分かるように、味わいは森林の風合いと表現されるほどでリッチな味わいの山崎とは逆のドライテイストが白州と言えます。
それにしてもボトルデザインは秀逸で、色、形、ラベル、習字字体、どれをとっても素晴らしい出来ですよね。
2代目マスターブレンダーの佐治敬三氏の字体になりますね。
 
 
 
■ テイスティングノート
 
香りは開栓始めは酢酸ビニル樹脂(祭りで売ってるストロー風船)のような化学的な香りがします。
時間と共にパインやフルーティーな香りに。
 
味わいはシルキーで微かに樽の若い雑味加減が残る程度ですね。
酒質はしっかりしていて濃密なバニラの甘みが感じられます。
余韻は甘さとパリッとしたしっかりめのピート感が感じられます。
 
全体的に辛味だちの酒質が白州という印象でしょうか。
このドライなキレがハイボールでも人気の秘訣なんでしょうかね。
 
 
 
■  おわりに
 
このエントリーモデルの白州ノンエイジですが、ウイスキーブームとコロナ禍の家飲み需要が火に油になり人気が高騰。
値段もプレミアム価格となっている一品です。
希望小売価格は4200円ですが、ネットでは9000円前後で売られています。
私は年末に酒のやまやで6000円で購入しました指差し飛び出すハート
 
ちなみに「ノンヴィンテージ」とよく目にしますが、これはワイン用語のようです。
ワインの市場は比較にならないほど大きいので、そのままワイン業界から拝借という形で使われていると思われますが、この辺の英語に対する認識がかなり適当なのは日本語オンリーの民族性だからかもしれません。
ワインは瓶詰めでも熟成が進み「ヴィンテージ」が増しますが、ウイスキーは樽と酸素で「エイジング」をかけないと熟成できません。
日本のウイスキー文化はまだ始まったばかりなのですね。