DEANSTON
VIRGIN OAK
HIGHLAND SINGLE MALT
SCOTCH WHISKY
 
UN CHILL-FILTERED
FINISHED VIRGIN OAK CASKS
 
 
産地:スコットランド 南ハイランド
原料:モルト
容量:700ml
アルコール:46.3%
樽構成:バーボン樽
希望小売価格:3,000円
 
 
総評:3.8
 
 
色:赤みある琥珀色
トップノート:2.5
アタック:3
香り:バーボン香、ドライ、微かに蜂蜜、微かにフルーツ酸
味わい:シュガーシロップ、チョコレートよう、オイリー質、温かみ、樽の渋み、ピーティー
アルコール感:3.5
ピート感:3
 
 
 
■  ディーンストン  ヴァージンオークについて
 
IWSC(インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション) 2022年ウイスキー部門の最優秀賞を受賞したのがこの「ディーンストン ヴァージンオーク」です。
3000円の商品が長期熟成モノを差し置いて最優秀賞に輝くんですから、何万もするウイスキーは嗜好品の領域から出ないモノなのでしょうね。長熟なら良い、高いから良いという思考に陥らないようにウイスキーを嗜みたいと思います。
 
熟成に使用するヴァージンオークはバーボン樽のファーストフィルらしいですが、出所は家族経営のメーカーとなってました。ってことはメーカーズマークってことなんですかね?
 
酒のやまやではいつも目にしていたこの商品ですが、素人目には老舗でもなく有名かも分からない本商品にはなかなか触手が動きませんでした。
ですが、本年度の受賞を気に買ってみました👍️
 
 
■  ディーンストン蒸留所について
 
ディーンストンは1966年創業の比較的新しい蒸留所みたいです。
蒸留所の場所はもともと歴史ある紡績工場でした。
20世紀、布製品の技術革新のあおりを受け綿花需要が下火になり、紡績工場閉鎖してからはそのまま蒸留所に建築遺構として改築利用されています。
原料は自国の有機栽培大麦を使用し、有機ウイスキーとしてはスコッチで最初に発売したみたいです。
 
 
 
■  テイスティングノート
 
香りはファーストフィルのバーボン樽熟成のためバーボン香が漂い、よくあるバーボンカスクの匂いが期待値を上げはしません。
バーボン香のドライでキレがある香りですね。
味わいはファーストタッチに感じる強い甘さとスパイスの混合比が抜群の美味しさを感じます。
その混合比はバランスの良さであり、両者のコク深さも相まってバーボン感はほとんど感じません。
これはバーボン感が苦手な人でも大丈夫だと思います。
少し時間をかけて飲んでもグラスから風味が飛ぶことがないのは、酒質の力強さなのかなと思います。
余韻は甘みが喉に残るほどしっかりしたコクを感じます。
 
 
■  おわりに
 
ファーストテイスティングでは、よくあるウイスキーのようで官能的なインパクトやテイストに欠けてるように思えました。
 
ですが、これはエントリー商品です。
ここが真面目に美味しく作られてるとブランド価値の底上げを担うと思います。
ライバルの多い3000円の価格帯ですが、この旨さの安定感があれば、迷ったときにとりあえず手に取る候補ではあると思いました。