※画像は公式ホームページから
 
CUTTY SARK
PROHIBITION  EDITION
BLENDED
SCOTCH WHISKY
 
産地:スコットランド
原料:モルト、グレーン
容量:30ml
アルコール:50%
樽構成:アメリカンオーク

市場価格:700ml / 2980円

 
 
総評:4.5
 
 
色:琥珀色
トップノート:3
アタック:4.5
香り:トフィー、キャラメル、ウッディ
味わい:口当たり滑らか、蜂蜜の甘み、強スパイシー、余韻は胡椒のスパイス、微かに樽の渋み
アルコール感:3.5
ピート感:3.5
 
 
 
■ カティサークについて
 
カティサークは1923年にロンドンで創業したブレンデッドウイスキーメーカーです。
このブランド名はかつてイギリスで活躍した快速帆船の「カティサーク号」から付けられています。
伝説として中国から紅茶を運ぶレースがあり世界最速だったんだとか。
大航海時代の帆船が唯一現存する貴重な船体みたいですね。
カティサーク号は海事都市で街一帯が世界遺産であるロンドン市グリニッジに博物館として展示されています。
 

Cutty Sark (16719233476).jpg
Krzysztof Belczyński from Warsaw, POLAND - Londyn, CC 表示-継承 2.0, リンクによる

 

カティサークは以前はバカルディグループに所属していたらしいですが、2018年にグレンターナー社に買収されています。
しかし日本ではバカルディジャパンから販売されています。
少し複雑ですが、親会社のグレンターナーも複雑ですね。
時勢や経営の荒波を航行するのはカティサークの宿命のようです。

 

 

■ カティサークの語源
 
カティサークとはゲール語で“短い袖”という意味で、スコットランドでは女性用下着の「シュミーズ」のことを指すらしいんですよね。スリップとかキャミソールも同類みたいですね。それら下着やネグリジェでの活用みたいです。
我々ふんどし文化の日本男児には全く分からない語源でしたね。
 
 
■ 禁酒法という名のウイスキー
 
このプロヒビションの名は「禁酒法」という意味で、アメリカの禁酒法時代にカティサークを密輸していたビルマッコイ氏に敬意を表し、禁酒法廃止80周年を記念して作られたウイスキーらしいです。
原酒はグレンロセスやマッカランのスペイサイド系のものが使われているみたいですね。
樽構成は100%アメリカンオーク樽で、ノンチルフィルター製法とアルコールは強めの50度に調整されています。
 
 
■ テイスティングノート
 
香りはアルコール強めが効いて時折鼻を刺す刺激があります。
ブレンデットウイスキーによくある樽熟成のトフィー香。
味わいは蜂蜜の甘みにスパイスや鼻に抜けるアルコールがBGMのようについてまわるハーモニー。
それらがまるで味わいの三重奏のような面白さと複雑さを感じました。
余韻は胡椒の酸味が相当強く主張し、ドライにフィニッシュ。
単調なブレンデットウイスキーが多いなか、味わい深い面白さに次のひとくちが待ち遠しく思えるウイスキーに出会った気がします。
 
カティーサーク  プロヒビションは700mlで3000円前後でしょうか。
次はフルボトルで会いたいと思います。
 

 

 

 

 

 追記

 

早速地元のスーパーで買ってきました~。

2790円でした。

スパイシーなブレンデッドスコッチウイスキーとしては今のところ一番ですね!