LOCH LOMOND
SINGLE GRAIN
SCOTCH WHISKY
COFFEY STILL
PEATED
 
産地:スコットランド  南ハイランド
原料:モルト
容量:700ml
アルコール:46%
希望小売価格:3200円
 
 
総評:3.7
 
 
色:金色
トップノート:5
アタック:2
香り:病院、磯の香り、パイナップル、マンゴー、タバコ
味わい:シュガーシロップ、パイナップル、マンゴー、ピーティー
アルコール感:3
ピート感:5
 
 
 
■ ロッホローモンド蒸留所について
 
  • 1814年にスコットランド最古の蒸留所である「リトルミル蒸留所」の第二蒸留所として、ロッホローモンド蒸留所が誕生しました。
  • 1966年にリトルミル蒸留所の敷地内にロッホローモンド蒸留所は移転。
  • 1994年にグレーン製造工場や樽工場など、蒸留からビン詰めまで一貫した製造設備を備えるようになりました。
  • 2007年にカフェスチルを導入したことにより、シングルグレーンウイスキーの製造に着手。
  • 2014年にはロッホローモンドグループを形成。現行ラベルに刷新。
 

 
ん?なぜ日本の国旗が?
 
 
■ 原料モルト、法表記グレーンというウイスキー
 
グレーンウイスキーの定義はその名の通り、「グレイン(穀物)」を連続式蒸留器で蒸留し樽詰めしたものです。
対してモルトウイスキーは穀物の大麦(バーレイ)を発芽させた麦芽(モルト)をポットスチルにて蒸留し樽熟成したものですね。
このロッホローモンドのシングルグレーンウイスキーの原料はモルトですが、連続式蒸留器にて蒸留させているので、法表記上はグレーンウイスキーになるんですね~。
 
蒸留器の違いにより、モルトウイスキーは香り高くコク深いものに、グレーンウイスキーはスッキリとフルーティーにその性格が変わっていきます。これらを混ぜたブレンデッドウイスキーは癖が無く飲みやすい万人受けのウイスキーってことになります。
 
 
■ テイスティングノート
 
トップノートは香り立ち多く、アタックは少なめです。

正露丸か町医院並みの病院臭、磯のドライな香り。

パイナップルかマンゴーのようなフルーティーな酸味。

タバコ香が鼻をくすぐります。

味わいはシュガーシロップの濃厚な甘みに、パイナップルやマンゴーのようなフルーティーな酸味が香りから引き続き味わいに平行して感じられるのはけっこう珍しいですね。
余韻は舌触りにフルーツ酸を伴うピート感でフィニッシュします。
 
 
■ ロッホローモンド シングルグレーン ウイスキーについて
 
原料にピーテッドモルトを使用し、世界的にも希少なカフェスチルで蒸溜を行いました。赤りんごを思わせるフレッシュで華やかな香りはそのままに、余韻にかけて心地よい柔らかなピートを感じる、非常に珍しいピーテッドタイプのシングルグレーンウイスキーです。 
 
公式コメントではこうありますが、赤りんご感はこの独特な酸味香ですかね。
奥からタバコの煙感が押し寄せてきます。
ニューメイクはどんな香りのする酒質なんですかね?独特な香味なのでけっこう気になります。
味わいは柔らかなピートとありますが、かなり強いピートです。
ですが心地良い感じは的を得てると思います。
シュガーシロップが添加されたような甘みのあと苦みに変わるのも面白いです。
 
パンチある甘みとパンチあるピートとパンチあるスモーク。
この3つのマリアージュは今まで飲んだウイスキーのなかでも特異で新鮮だなと感じました。