Canadian Club
1856
ORIGINAL
樽構成:アメリカンオーク
原料:グレーン、モルト
容量:700ml
アルコール度数:40%
希望小売価格:1390円
総評:3.2
トップノート:3
アタック:3
香り:リコリス、バニラ、スチール
味わい:シルキー、ハチミツ、樽由来の微かな溶剤、メロンの酸味、スパイシー
アルコール感:2
ピート感:2
■ カナダウイスキー カナディアンクラブ
カナダウイスキーでお馴染みのカナディアンクラブ。
通称「C,C」はグレーンウイスキーとモルトウイスキーを混ぜたブレンデットウイスキーです。
ウイスキー通は飲んだことが無いと言われるほどの銘品ですよね。
これを飲むのは2本目で前回も今回もウェルシアで半額のときに買いました。
ウェルチ(ウェルシアの敬称)最高~!
■ ハイラムウォーカーという野心家
創業者はアメリカ人のハイラムウォーカー氏で、20歳でボストンの食料品店で働き起業の夢を抱いたみたいです。
1838年にデトロイトに移り住み、食料品店を起業します。
さらにウイスキー製造に乗り出そうとします。
*画像はサントリーHPから
■ 時代は禁酒運動の真っ只中
キリスト教のピューリタニズム(清教徒主義)により禁酒の概念は生まれたそうです。
中でも禁酒運動の決め手となるのは、1784年アメリカ建国の父で、精神医学の父でもあるベンジャミン・ラッシュ氏のアルコール依存症に関する提唱でした。
*画像はWikipediaから
19世紀になってアルコールが人体に対し悪影響があるとようやく認識され始めてきたみたいですね。
■ ハイラムウォーカーという野心家2
アメリカでの禁酒運動は収まる気配はなく、1846年から禁酒法が州法として各州で制定され始めました。
1856年ハイラムウォーカーは禁酒法の及ばない、デトロイト川をはさんだ対岸のカナダにて蒸留所を建設。
1858年に「クラブ・ウイスキー」が誕生します。
ライ麦やモルトを使用したウイスキーのブレンドは、従来のウイスキーにはない味わいが受け人気を博します。
これが「カナディアンクラブ」の原型になったようです。
■ カナディアンクラブのテイスティング
リコリスやバニラの若干バーボン香が立ちます。スチールのようなドライな風合い。
味わいは口当たり滑らか、ハチミツ直舐めしたような甘み、ホワイトオーク樽由来の溶剤、ハチミツと溶剤による化学反応はメロンのような酸味をもたらします。
余韻にピリッとした辛味と粘質ある甘みでフィニッシュ。
これが地で行く「ザ・ウイスキー」の味わいであり、非常に飲みやすいライトボディの仕上がりでした。