滋賀県と三重県の県境に横たわる鈴鹿山脈には、南から順に国道1号・国道477号(通称鈴鹿スカイライン)・国道421号・国道306号という4本の国道が通っており、頂上部はそれぞれ鈴鹿峠・武平峠・石榑峠・鞍掛峠と名付けられている(実際には全てトンネルで通過する)。

 

 

 

つまり本日のタイトルはその内の北側の2本を一度に走ってやろうという決意表明なのである。

 

 

 

 

 

 

最速なら高速利用だがそれでは味気ないのでまずは国道367号(通称鯖街道)を北上し、途中トンネルを出たところから国道477号を経由して、琵琶湖大橋を渡って国道8号友定町交差点から目的の国道421号(通称八風街道)へと入る。

 

 

 

 

 

 

スタートしてしばらくは交通量も多いのだが、名神高速八日市ICと国道307号を越えたあたりからは急に少なくなり、紅葉の季節には大変賑わう永源寺を過ぎるといよいよ山間部へと突入する。

 

 

 

さて、この国道421号は大型車同士だと離合に注意が必要な区間が一部残ってはいるものの、一般的には問題なく通過できる道路なのだが、実はかつて酷道として名を馳せており今でもその名残を感じることが出来る。

 

 

 

石榑トンネルの手前の知らなければ見過ごしそうな交差点を左に折れるとガードレールに国道当時の痕跡がそのままに残されている。

 

 

 

 

 

 

少し進むと今度は脅迫めいた看板が設置されているが「通り抜け」出来ないだけで通行は可能とも解釈出来るので、狭小な山道は先週十分に堪能してやや食傷気味ではあるものの、折角ここまで来たので折り返し覚悟で突っ込むことにする。

 

 

 

 

 

 

そして片道5kmほど走って峠を登り切った先に県境を示す標識とバリケードが現れた。

 

 

 

 

 

 

チェーンが渡してあるコンクリートの塊はこの道がまだ国道として運用されていた際に、ここから先の超狭小区間に進入する車両のサイズを強制的に制限するために設置されていた物だ。

 

 

 

 

 

 

さすがの私もここを突破する程の○○ではないので、止むを得ずUターンして来た道を引き返すことにする。

 

 

 

元の国道421号に戻りトンネルを越えて三重県側からも旧道を上がってみたが、数百メートル走っただけでチェーンがしてある。

 

 

 

 

 

 

端にはバイクなら通れる程度の隙間があったが、ここも無理はせずに引き返すことにした。

 

 

 

再び国道421号に戻って下って行くとその先で国道306号に接続するのでそこから北上を開始、国道365号との重複区間を経て山間部へと突入する。

 

 

 

この道は急斜面の脇を抜けるタイトなコーナーが連続しており、地元の走り屋諸兄にも人気なのか路面にセンターラインを完全に無視したタイヤ痕が何本も残されている箇所があったりもする。

 

 

 

 

 

 

また、数年前まで台風による土砂崩れの影響で長期間通行止めになっていたらしいのだが、今日も片側交互通行になっている所が一箇所だけあった。

 

 

 

 

 

 

国道306号を下り切った所で今度は国道307号に接続するので、そこからは以前に走ったルートを逆走する形で南下する。

 

 

 

 

 

 

そして信楽と宇治田原を通過して最後は宇治川ラインを通って帰宅したのであった。

 

 

 

本日の走行距離 274km