右前ですと堂々と言えます。 | ぶろぐ・で・あさひ

右前ですと堂々と言えます。

軽量パーツを取り付けてみました。

ワンバイエスのロードバイク用キャリパーブレーキ。


ただ軽いわけでは有りません。

日本人のとって標準的とされている「右ブレーキレバーで前ブレーキを操作する」ことを前提としたデザインです。


これまで欧米人にとって標準とされている「左ブレーキレバーで前ブレーキを操作する」ことを前提として、ロードのキャリパーブレーキはデザインされてきました。


何故かって、同じ金型からできるから。金型がひとつで済めば製造コストも抑えられます。

そもそもキャリパーブレーキの前後の違いって、シャフトの長さの違いです。フロント用はフロントフォークを貫通して取り付けますので、シャフトが長め。リア用はバックフォークを貫通して取り付けるので、シャフトは短め。

ただそれだけです。


リア用のワイヤー固定位置は右でも左でもどちらでも良いのですが、フロント用はブレーキレバーと近いので、できるだけワイヤーの通り方がスムースになるようにしたいものです。


そこで新製品。

メーカー 商品名 商品属性 単価
OnebyESU ライトオンライト-ブレーキキャリパー 前後セット \21,241



これを取り付けると、こんな感じ。

前ブレーキワイヤーを赤くしてみました。なんとスムースなんでしょう。


実際にこれでブレーキの引きが軽くなるのか?なんて質問してはいけません。自転車ってそういうものです。


細かく見ていきましょう。

まずブレーキシュー。


シマノ対応です。ブレーキシューが少なくなったら、シマノ対応品をお選びください。

カートリッジシューは2.5ミリのアーレンキーで取り外すことができます。


もちろんトーイン(ハの字)対応です。


キャリパーブレーキの主流は、デュアルピポットタイプですが、このタイプはシングルピポットに小さなカムが付いた構造です。


リムとブレーキシューのクリアランスが左右均等になるように取り付けしますが、このときこのタイプのスパナ(13mm)では少々やりにくい。

やっぱり専用工具が使いやすい。これはパークツールの


OBW-1 オフセットブレーキレンチ

https://www.cb-asahi.co.jp/image/kaigai/park/obw1.html



ただしコレを使うときには注意点があります。ブレーキシャフトとフレームの間に「ギザワッシャー」がはまっている場合、この工具で無理にセンターを出すと、フレーム側をいためてしまいます。ブレーキ固定ボルトを適度に緩めてから、この工具でセンターを出して、再度ブレーキ固定ボルトで固定してください。



もうひとつ注意点。ブレーキ固定ナットは軽量化のためアルミ製です。さらにT25トルクスレンチです。

チェーンリングの固定ボルトでもそうですが、アルミ製ナットはなめやすい


取り扱いになれない方は、「ひょっとしたら壊してしまうかも」という恐怖心と背中合わせの作業となります。


くれぐれも十分注意して作業してください。下手にナットを舐めてしまったら、はずせません。


ナットだけシマノ製でも全然問題ありません。



そしてもちろん、トルクスレンチを使用して、適正トルクで締め付けられたか、必ずチェックしてください。

T25トルクスレンチも本体に付属しますが、はっきり言って安物おまけ工具です。こんな短い工具では適正トルクで固定できません。

使いにくいので、使わない方が良いでしょう。



さらに注意点。ワイヤー固定ボルトが2ミリの芋ねじです。


しかも両側から固定するタイプです。携帯工具に付属の2ミリアーレンキーではやりにくいので、ドライバータイプのアーレンキーで作業されることをオススメします。


ホーザン D-770-2 六角ドライバー
https://www.cb-asahi.co.jp/image/kokunai/hozan/d770-20.html


ちなみにこのキャリパーブレーキ、クイックリリース機能が有りません。正確にはリリース機能は有りますが、クイックではありません。


リリース方法は、ワイヤーを固定している小物ごと、キャリパーブレーキからはずします。

ちょっと注意が必要です。アルミ同士の部品ですので、固着しています。ちょっとぐりぐりしないと外れません。


ちなみに700x23cのタイヤを取り付けた状態では、リリースしなくてもホイールは外れました(ブレーキの引きの遊び具合にもよりますが)。







肝心の性能について。

ホビーレーサーである私のレベルでは、まったくもって不満が有りません。

剛性不足でぐにゃぐにゃするということも有りませんし、効き具合にも全然不満は有りません。


このあたり、超軽量モデルというといかにも剛性がなさそう! という一般論からいえば、良い期待はずれでした。


見た目もかっこいいし、軽いし、シマノ対応シューも使えるし、ワイヤールートもスムースにできるし。大満足のキャリパーブレーキです。

http://www.cb-asahi.co.jp/image/kokunai/onebyesu/liteonlite.html