只今マーシャルの超激ジャンクアンプ購入の方にもう一台もれなくサービス!という店で・・・・・(いらねえよ!そんなモン!)
てな訳ではなくコレは大昔に友達が使っていたマーシャルの40W ソリッドステートアンプ Valvestate V40 8040。
何故同じアンプが2台もあるのかというと90年代当時ラックシステムの出力をLとRに振り分けてステレオで使っていたらしい。
パンニング・ディレイやステレオ・ディメンション・エフェクトに酔いしれたバブル時代が過ぎ去った後は何十年も倉庫の奥で眠っていた。
両方とも壊れて音出ないしもう不要だというので引き取ってきた。
どちらも使い潰されて埃まみれのヤレたアンプである。
2台を並べて比べてみると製造年が微妙に違うようでプリアンプ回路のオペアンプICなどに若干の違いがある。
年式の新しい方はJRC 072BDを使っている所を古い方はモトローラのTL072CPが使われている。
今では貴重な部品なのだろうが自分としてはあまりコダワリはない・・・・。
このMC1458C P1もかな?
古い方の基板には何故かJMPの文字が・・・・?
スピーカー出力の手前で魂焦がした奴がいる!
いろいろ調べたが原因はわからず・・・・。
この古い方から修理することにして3Wの抵抗器に変えた。
BGMはLazy / 燃えつきた青春!
カワイイ!ヒューズは飛んでなかったが交換しておく。
音が出ない原因はパワーアンプ・インのジャックと各可変抵抗の酷い接触不良のようだ。
プラグを入れないときの接点が小さく細い線で接触するようなスイッチングジャックなので構造的に危うそう。
秋葉原で見つけた同規格のモノは改善されているようなのでそれに交換。
可変抵抗器も洗浄してなんとか音は出るようになった。
でも動作が不安定でノイズが消えないので結局交換することにした。
基板取付用の同サイズのスプリットシャフトのポットがなかったのでパネル取付用を合理的に(強引に)ケーブルで配線してしまおう。
ついでに電解コンデンサも交換よ。
この電源スイッチも怪しく引っかかるような感触があってノイズも景気良く今にも壊れそう!
外してみたら錆が出てボロボロだった。
何か気持ち悪い虫を連想させるイヤな形・・・・。
新しいモノに交換したいがトグルスイッチなどに交換とするとなると位置を移動して取り付けることになるのでフロントパネルに穴が開いたままになってしまう・・・・。
部品箱に随分前に買った安物のスクエアスイッチがあったのでコレに交換する。
赤いフィルムシートを貼ってJCM風に。
し、しかし硬いシャーシにドリルで取付穴をあけるのは超~メンドクサイよー!!
無事取付完了!
パネルの文字に被ってしまったがまあいいや。
しばらく音を出してみるとドライヴチャンネルは余計な暴れ感とかクセの少ない扱いやすいマーシャルサウンドという感じでConturというコントロールでいろいろな音色に調整もできるので非常に便利!
クリーンチャンネルは高音域がチャキチャキした音色でこれも悪くはないがトーンスタックを見てみるとトレブルコントロールのハイパスが220pFと220kΩなのでフェンダーアンプに近い帯域に設定されているのかも。
トレブルのコンデンサをノーマルの220pFとよりマーシャル的なカットオフ周波数になる470pFを切り替えられるスイッチを付けた。
ドライヴチャンネル用のプリ管ECC83のソケットがユルいのでピアノ線を曲げて固定金具を作る。
基板に小さな穴をあけて止める。
この年式が古い方のECC83はゴムチューブでガッチリ止められていたのだが基板の修理にプリ管を外せないと邪魔なので切って外してしまったのだ。
クタクタの見た目もキレイにしてやろう!
キャビネットの汚れを落として剥がれかけたトーレックスを張り直して白いパイピングを張る。
色褪せていたグリルクロスはブルースブレーカー風に変えてみた。
完成!
完全独立2チャンネルなのでクリーンもドライブも妥協なくセットできる。
ソリッドステートアンプで小音量でも音色を維持できるのでお部屋アンプとしても使える。
さてもう一方の”無骨な漢のマーシャル”はどんな仕様にしてやろうかしら?
ファッションドールみたい!?