実家では母が一人で何屋だかよくわからない店(事務用品とか洋服?など売っているが近所の人達は喫茶店として使っている!)をやって暮らしているが数十年前は8人の大家族と妹たちが拾ってきた犬とかネコ達も住んでいた。

 

築年数は相当古く変わり者の建築業者が建てた上に無計画な増改築を繰り返したので建物の構造は超絶カオスを極める。

 

何処にもアクセスしない外階段があり何処からもアクセスできないルーフテラスがあり2階の小部屋に台所があったりドアを開けるといきなり断崖絶壁であったり3畳の隠し部屋があったり部屋の真ん中に柱があったりとトマソンの宝庫で町内のプティ九龍城砦とも言われ近隣の閑静な景観をブチ壊している。

 

 

 

 

 

実は前回のBlitz BLP-450はその実家の空き部屋で塗装をした。

ついでなので他に塗装したいモノはしてしまうことにした。

 

 

だいぶ前に書いた初めて買ったギターのBurny RLJ-80。

自己流で改造しまくった挙句に塗装も自分でしてみたい!という理由だけで下地の処理もロクにせずテキトーにラッカースプレーを吹いただけなので30年の間に塗料が劣化して艶がなくなりアチコチ擦れて退色してしまっている。

 

 

ネックに問題があるのか?

以前からチューニングが合いづらくなってピッチがイマイチ安定しない。

 

 

まずこのボロボロのドイヒー塗装をやり直してみることにした。

 

 

 

 

 

ラッカーを剥がしてみるとボディの表面がデコボコに荒れてザラザラしていて如何にもヒドイ状態。

 

雑にイジリ回して使い潰してアチコチボロボロでもう弾いてないしこのまま放っておこうか?と思ったりもするが16歳の頃バイト代でやっと買ったこととかバダスタイプのブリッジの弦高を下げるためアンカーをかなり奥まで叩き込みブリッジが当たるボディの一部をエグってあるのを見たりすると当時の自分を思い出してチョット泣けてくる・・・・。

 

 

サンディングして砥の粉を摩り込みシーラー&プライマーをしつこく何回も何回も重ね1000番の耐水ペーパーで整えてやっと表面が均一にツルツルになった。

 

 

今回はチェリーレッドとかTVイエローのような色ではなくこんな感じをめざすコトにした。

 

 

メタリックグリーンのラッカースプレーを薄く塗り重ねていく。

 

 

色が乗ったら数日置く。

この色は写真撮り辛い・・・・。

 

 

数日後軽く表面を均してウレタンクリアーを吹く。

飛び散ったウレタン塗料が足に付くとベタベタして新聞紙がめくれてしまうので雑誌等を周りに置いてステッピングストーンにする。

モデルさん達の顔を踏みながらやっていたことに今気づいた・・・・。

 

 

純正のピックガードが薄くペラペラで歪んで波打ってしまっているのでウレタン塗料の硬化を待つ間にクリームパール色の板から削り出してピックガードを作る。

 

 

4プライの板なので曲面にテーパーをつけてビス止め箇所は皿穴にする。

 

 

数日待って硬化したら仕上げに全体を磨いて塗装は終わり。

 

 

部品を組み込んで配線する。

小さいスイッチはフロント.P.Uのゲインを落とす用に付けた。

 

 

新しい弦を張って各部調整する。

 

 

フロントのシングルP.Uとエスカッションはピックガードの色に合う白いモノに変えた。

 

 

メタリックグリーンとブルーの中間のような色なのだが写真に撮るとブルーかグリーンになってしまう。

 

 

ヘッド突板の境目がチョット失敗かな・・・・。

ピッチが狂いやすかったのがペグを変えたらチューニングがピタッと安定した。

 

 

無骨で荒くれBorn To Loseな感じがなくなりポップでキュートに生まれ変わった!

(ヘッドの”特攻”が浮いちゃってるよ・・・・。)

 

 

 

 

 

そしてまた新たなロックンロールの時代が始まる!!

(・・・・といいねー!)