雨の国道を走っていたら廃品処理場?のすぐ近くにあるお店を見つけた。

ちょっと入りづらい感じのお店だったが様々なジャンルの機材等の中古、ジャンク品が無造作に山のように積まれていて宝探しのようであった。

というわけでまたまたジャンクをいくつかツレてきた。

 

その中で一番大きなモノがコレ。

 

 

Bugera V22 Infinium。

ブゲラのアンプなんて初めて見たぞー!

埃を被って汚かったがゴシゴシ掃除したらすっかりキレイになった。

 

動作不良ということで電源を入れてみるとこのアンプ"Infinium"という回路があり出力管が劣化したり出力段に異常があるとバックパネルのLEDが点灯したりパイロットランプが点滅してInfinium回路が作動するというモノでバイアス調整もマッチングペアチューブである必要もないらしい回路なのだが出力管が正常ても回路が作動しっぱなしになっていて音量が上がらないという症状。

 

 

アンプのシャーシがキャビネットに固着気味で基板のマウントビスにもネジ止め剤がしっかり効いていたので中を開けられた感じはない。

 

 

プリアンプに12AX7 × 3、出力管にEL84 × 2の真空管アンプだがBlackstar HT-5のように表面実装タイプのICとかトランジスタがいくつもある。

 

 

回路図を見るとそれらはチャンネルスイッチング、デジタルリヴァーブ、リヴァーブのスイッチング、エフェクトループなどに使われているようだ。

 

 

黒い基板に可変抵抗まで黒で統一されている不思議なゴス基板を眺めていると……

怪しいトコ発見!!

Infinium回路へ繋がるコネクタの端の端子が外れかけている!

 

 

よく見ると端子がグニャっと変形していてコネクタから外そうとしたらポロっと取れてしまった。

元の端子の取り付け不良だったのかも?

 

 

同じ端子はないので小さいファストン端子をつけてコネクタに差し込む。

 

 

外れなきゃイイでしょ!

これで正常に作動するようになった。

 

 

基板が黒でシャーシも黒でキレイに塗装されていてロゴなんかも入っていてヴィジュアル系?みたい。

見えないトコなのに凄く凝っているのが偏執狂的でカッコイイ!

そういえばキャビネットも超オシャレ。

 

 

S子ちゃんの日産フィガロのリアシートに乗せて運びたくなる感じね。

 

そんなヴィジュアルとは裏腹に音色はコレといったクセがなく正統派な感じで如何にもエフェクトノリが良さそうなクリーンと高音域~低音域まで自分には程よいレンジ感で4つあるトーンコントロールの効きも良いドライヴチャンネルがありスプリング風のリヴァーブもなかなかリアルなのでロカビリーからハードロックまで何でも使えそう。

クリーン ~ クランチ ~ オーヴァードライヴ以上までどれもイケるしどんなセッティングでも使いやすい音色で初めて弾いた気がしない。

 

 

デートコードは2008年でまだ新しいアンプじゃん!と思うがもう13年も前なのだ…。

 

 

 

出力管の3結、5結接続切替、スピーカーのインピーダンス切替、エフェクトループを装備。

 

 

これも激安だったので暇つぶしの興味本位で買ってきたのだが思いの外気に入ってしまい…こうしてアンプがまた一つ積まれてゆくのだった…。

 

 

 

少し前にまた虹を見た。

 

 

この日は牛込~音羽。

 

 

空も幻想的だった…