前回コンボアンプLaney AOR30をヘッド化するためのキャビネットを作った。
そしてやっとアキシャルタイプの電解コンデンサ等が揃ったので基板のメンテナンスをする。
Laneyなので?BGMはBlack Sabbath/Never Say Die~Heaven & Hell!
電源の切れた状態で電源部のブロック電解コンデンサの電圧を測って抵抗器で放電させる。
プリ管、出力管を抜く・・・・ゲゲッ!
今回抜いてみて気づいたのだが出力管の片方が割れているではないか!
こらいかんねよく平気で動いていたね。
また元へ戻してスピーカーとギターを繋いで電源を入れてみる。
・・・・全然元気に鳴ってるじゃんホントかよ!
OK!じゃあこれでいいや。
・・・・というほどロケンローな性格ではないので新しい6V6マッチドペアに。
しかし元の6V6の致命的な傷を負いながらもパワーを叩き出していたその熱きロック魂に胸を打つ。
部品を交換するため邪魔な配線ケーブルを外していくのだがアッチャコッチャこんがらがっているよ・・・・
外した電解コンデンサを計測してみるとそれほどヘンテコに変化しているヤツはなかった。
数年後に同じメーカーの同じ定数のコンデンサを買うと小さくなっていることが多いがコレは逆に新しいほうが大きい!
何でよ?
収まったからいいけど。
パーツ交換終了!
見た目はあまり変わらないが。
アンプの電解コンデンサなど電源部品を交換して電源を入れるときは毎回ハラハラドキドキする。
清濁混沌の浮世とも今宵限りだ!さらば友よ!
・・・・無事作動したので出力管のカソードとサプレッサーグリッドのグランドに落とす結線に2W1Ωの抵抗器を挟んでバイアス電流を計測できるようにする。
新しい6V6ペアで測ってみるとプレート電圧約350V~スクリーン電圧約345V。
バイアス調整トリマーは元のまま真ん中からバイアス電流、電圧共に深いのでトリマーを回していく。
が最大にしてもバイアス電圧-30.7V~バイアス電流15.6~16.1mAなので最大まで浅くしてみる。
元の4本のプリ管12AX7もよく見てみるとフェイズインバーター以外の3本はゲッターの下のガラス部分が少し黒ずんでいるようにも見えるので暇に飽かせて交換してみる。
ストックの中からゼネラルエレクトリックJAN12AX7WAにしてみたり(少し明るくパリッとしたような)・・・・
Groove Tubeにしてみたり(全部赤ラベルで華やか!どうせシールドカバーしてしまうんだけどね)してみたが・・・・最終的には
V1 Electoro-Harmonix 12AX7
V2 Groove Tube ECC83
V3 Groove Tube 12AX7A
V4 Groove Tube 12AX7A
となった。
コントロールパネルは化粧板を作って元のパネルに被せることにした。
久しぶりにインスタントレタリングを使った。
インレタって好きだったのにもう生産してないらしい。
完成!
一番最初のPreamp1のポットの3番端子についている抵抗器の片方が外れてしまっていたので当てずっぽうで1番につけた。
回路図がないと学のない自分などに正解はわからん。
バックパネルの文字は逆さまのまま。
身長の超超高い人が上から覗き込むにはこの方が良い。
さて肝心の音色は~出力管が新しいからかバイアスを浅くしたからかプリ管を変えたからかメンテナンスして調整して気分がスッキリしたからか?
元の音質に比べると曇りがとれてハッキリしたというかアタックのレスポンスが良くなって明るくなったと感じる。
バリっとした質感。
フルサイズのアンプヘッドの半分くらいの大きさで軽いので気軽に運べそうだ。
もうず~っと自分の部屋以外では楽してJC120ばかりなんだけれど。