のっぴきならない事情があり2か月半程前から自宅から北へ遥か遠く~遠く離れた集落で暮らしている。
再教育更生施設にブチ込まれ現世と隔離された所で日々過酷な労働と洗脳教育を受けている・・・・ワケではなくその周辺に住むお姐様方達の寄合所があり毎日のように数人がお茶会に集い姦しい笑い声が絶えない。
そこの2階の一室を借りて住んでいるのだがいつ自宅へ戻るかはまだわからない。
去年モディファイしたギターFirst Act ME1980を一本お供にツレてきたがそれ以外は何もない。
近頃暖かくなってきたので自宅に着替えを取りに帰ったのだがWi-Fiが使えることがわかりノートパソコンを持ってきたのでやっとインターネットができるようになった。
しかしアンプのない環境でギターだけペンぺラ弾くのはどうもつまらん。
この集落からさらに北へ1時間半ほど車を走らせると中古リサイクル店があると聞いたので行ってみた。
果たしてギターアンプなんぞあるのだろうか?
この際ギターアンプなら何でも良いんだけど。
・・・・と思って行ったらあったぞあったぞ!!
Laney Pro Tube Lead AOR30 と Marshall MG30CFX。
どちらも動作不良ジャンク品で激安だったので2台買ってきた。
MG30CFXはデジタルエフェクト付きのプログラマブルアンプでコントロールパネルの可変抵抗を分解洗浄したら調子抜群に。
Crunch/ODモードは少々パサパサ(アッサリ)した感じだがクリーンモードは癖がなくエフェクトペダルも使いやすそうな音色で気軽に弾けるソリッドステートアンプだ。
Laney AORは昔ちょっと欲しかったアンプで当時新型のJCM 900デュアルリヴァーブ50Wを買ったとき比較して迷った。
まさか今頃こんな処で会えるとは!
それ程大きなトランスは見えないがこのアンプ大きさの割に重い!!
12AX7×4 6V6×2
エフェクトループ、ダイレクトアウト、フットスイッチジャックがある。
埃まみれだったわりに内部はキレイだったがこのアンプも可変抵抗の酷い接触不良で動作が不安定になっていたようで各接点と共に丁寧に洗浄したら頗る調子良くなった。
87年6月26日・・・・
ロス・ロボス/ラ・バンバ~バングルスとかモトリー・クルーがMTVで毎週流れていたような頃の気が遠くなるほどの昔だ。
アタイは新宿のバーで女給をしながら武蔵野市の美術学校に通っていた。
重いのはこのキャビネットだった!
ヘッド部を外しても変わらず重い!!
フェーンのスピーカーなんて初めて見た。
ビニール製の袋に包まれていたリヴァーブタンク。
アキュトロニクス製のスプリング3本掛けユニットでクリアでしっとりした音質でかかりも良い。
ノーマルモードでもクリーン~かなり歪んだオーヴァードライヴまで可変してドライヴモードでは同様の音色で若干ウォームさが加わり更にハイゲインまで。
当時はモダンなサウンドに聴こえたが今ではクリーンもドライヴも懐かしのスタンダードサウンドに聴こえる。
各トーンコントロールは帯域ごとにノーマル/ブーストを切り替えられ
音色の幅は広い。
楽器店のお兄さんがこのアンプがあればもうディストーションペダルは必要ないですよと言っていたのを覚えている。
ギターアンプにマスターヴォリュームが装備されて以来ブーストスイッチ、チャンネルセレクト、ハイゲインモード、トーンシフトなど次々に多機能でプリアンプ部で完全に音色を作り込めるモダンアンプが登場してアンプがどんどんエフェクターライクになっていった時代だった。
34年前のアンプなのでいずれ劣化してそうなパーツを交換したりキャビネットを自作してヘッドとスピーカーをセパレートさせるのもいいかなと考えている。
虹をつかめる北の空から。