何もせずお菓子食べてダラダラしたLazyな休日を過ごしていた。

こらいかんね。

I Fought the 老!

Breaking the 老!

 

 

先日買ってきたRoland Cube60 Chorus。

 

 

とにかく汚い!

汚いまま放置していたのだが掃除くらいしよう。

 

バラシていって基板、シャーシ、ジャック、ポットなど洗浄する。

内部も埃などでかなり汚れていてボルト等も固着気味で今まで一度も開けられたことはないと思われる。

 

樹脂製のナットを外したら割れてしまった。

 

まだ一度も音を出して動作確認していないので部品は何も換えず元通り戻す。

 

炭酸ナトリウム水溶液を作り浸けて置いたらキレイにはなったがRolandのロゴマークの塗装が溶けてしまった!

 

仕方ないので元に近い色で塗る。

 

キャビネット、グリルクロス、ハンドル、バックパネルはバスルームで洗剤でゴシゴシ洗って汚れは落ちたようだがトーレックスは経年変化で劣化して斑に色が褪せてしまっている。

 

樹脂製のナットが2つ割れてしまったので交換した。

 

トップのコントロールパネルはまあまあキレイになった。

 

組み上げて電源を入れると音は出たがガサゴソノイズが盛大で音量、音色共に不安定なのだが各コントロール、スイッチ類、入出力ジャックの作動は問題なさそうだ。

基板に焦げたような箇所も焼けた抵抗器などもなくブリッジダイオードも大丈夫そうなのでまずは劣化してそうな電解コンデンサを調べて交換してみる。

 

外したコンデンサをテスターで測ってみると読み取れないものもあった。

ついでなので小さい電解コンデンサも全部交換してしまう。

 

50v 2200uF = C80, C81

35v 1000uF = C17

16v 1000uF = C69 ,C64

50v   220uF = C44

35v   100uF = C27, C85

16v   100uF = C2, C66, C72, C76

50v     47uF = C67

16v     47uF = C15

16v     33uF = C1

25v     10uF = C38

16v     10uF = C3, C4, C8, C9, C16, C18, C19, C37, C49

16v NP10uF = C79

50v       1uF = C10, C34, C50, C75, C84

50v       0.47uF = C82, C83

 

元は日本ケミコンとサンヨーのコンデンサだったのだがルックス的に(⁉)近いルビコンの黒いのを使用する。

C1の16v 33uFとC79の16v 10uF ノンポーラだけは同じシリーズがなかったのでニチコンのオーディオ用を使った。

1uFと0.47uFはフィルムコンデンサに換えた。

 

配線ケーブルも一部交換して纏めた。

あとスプリングリヴァーブの効きがかなり強力でリヴァーブ音を原音にミックスさせる所(たぶん?)の抵抗器を見ると4.7Ωという定数だったので470Ωに変えてみた。

 

組み上げて音を出してみるとリヴァーブの効き方はそれ程変わらなかった。

しかし音量、音色共に安定してノイズもキレイになくなったのでとりあえずはこれで完成とする。

 

ローランドのアンプといえばJC120をイメージするがこちらはもっと中音域の太い音で入力のVolumeの調整で透明感のあるクリーン~僅かに歪んだクランチまでと音色の幅は広い。

意外だったのがオーヴァードライヴでJC120のDistortionとは全然違う音でキメ細かく歪みOverdriveとトーンコントロールの調整次第でウォームな歪み~スムーズな歪みまでコンプレッション感は高めだが現代のアンプと比べても引けを取らない音色だ。

 

コーラスのパラメーターは固定で少しフランジャーっぽいかかり方なのだがOnにするとノイズが出るのでまだ不具合があるのかもしれない。

 

入力がOverDriveとNormalの2つありこれはフットスイッチでも切り替えができる。

フットスイッチでは他にChorusとReverbのOn/Offもできるようだ。

Main InとPre Outもあるのでいろいろな使い方ができそうだ。

 

今でもソリッドステートアンプは歪ませるとヒステリックで耳障りな歪み方をするなんて記事をたまに見かけるが少なくとも80年代初期にはソリッドステートディストーションテクノロジーは成熟していたと確信する!

 

どうかソリッドステートアンプとトランジスタ、FETがこのまま絶滅しませんように。