昨年末にモディファイしたIbanez Talmanはその後何回か調整して早速先月と今月のライヴで使ってみた。
JC120と自作ペダルと共に使ったのだがとても弾きやすく音色も気に入ったのでしばらくはメインで使っていこうと思う。
ところでまたまたジャンクがやってきた!
電源は入るが音が出ないというBlackstar HT-5Rヘッド。
10年位前にかなり流行っていた記憶があり当時もっと小さな機種を弾いたことがあるがその機種は通常のトーンコントロールがなくて今一つ自分の思うようなセッティングができなかったせいかあまり良い印象がなかったのだがこの度ご縁があってウチにやってきた。
しかしこんな白いの初めて見た!
ギターを突っ込んでみるとクリーンチャンネルはノイズ交じりで音は出るがドライヴチャンネルはヴォリュームをフルにしてもほんの微かにザーザー聞こえるかなという状態。
内部を開けてみてもどこにも焦げたり焼けたり抜けたりしている様子はない。
5Wの真空管アンプといってもツイードチャンプ等とは全然違い表面実装タイプのOPアンプ等がいくつも使われている。
基板の端にあるデジタルチップはリヴァーブ用だろう。
いろいろとテスターをあててみたが半田割れもなさそうで原因はわからず。
クリーンチャンネルの音が出るということは出力段は問題なさそうだしプリ、パワー管共にヒーターも点いているので試しにプリ管を交換してみる。
元に付いていたSovtek 12AX7WBの外観は綺麗なのだが・・・・
ウチにあるプリ管で一番ノーマルなエレハモ12AX7に交換してみたらなんとアッサリ治ってしまった!
クリーンチャンネルはヴォリュームとトーンコントロール1つだけのオマケでついているような感じなのだが意外にも変な癖がなく使いやすい音色でとても気に入った。
ドライヴチャンネルはドンシャリ気味のマーシャルアンプ的な音色だがミドルをフルにセッティングすればかなり自分の好みの音になる。
でも適宜トレブルをセットして音量を上げるとチョット高音域の何処かが耳に刺さるかな。
あと自分にはゲインが高すぎてGAINコントロール9時半以降は使いそうもないので試しに5751~12AT7~12AY7等いろいろ差し替えて実験してみる。
ECC82/12AU7も挿してみたが12AY7以下にはあまりゲインは下がらずソリッドな硬い音になるだけだった。
自分としてはこういったプリ管を差し替えて音色を追求するような作業はあまり得意ではない。
やっているうちにどれが良いのか判らなくなっちゃうし結局元の純正に戻したらそれが一番良いなんておマヌケな事がよくあるのだ。
なのでプリ管はなるべく交換したくないのだが今回は元の管が不具合なので仕方ない。
General Electric製の12AY7/GE6072が高音域の刺さる感じもなくなりゲインも落ちて使いやすいが12AX7の元気な音も捨て難い。
PMの12AX7はゲインはエレハモとそれ程変わらないがウォームな音色になるのでしばらくはノーマルな12AX7で使ってみようかしらと思いPMに決めた。
楽器や機材に関して全くロマンチストではなく真空管は不確定な要素が多く個体差も激しいのでなるべく使わずに目指す音色を実現できるのならそれに越したことはないと思っているので一本の双三極管を効果的に使いこの音色を実現しているこのプリアンプ回路は凄いと思う。
外装も掃除したらスゴク綺麗になった!
白過ぎだよ!
前回のVOX NT50 G2よりストレートな'80sロックサウンドな感じだが昔ながらの保守的な真空管アンプではなく現代的な新しい技術で創られたアンプならではの使いやすさがあり各入出力端子が豊富でデジタルリヴァーブやエミュレーテッドアウトの音も頗る良くヘッドフォン等のステレオ端子を挿せばリヴァーブがステレオ出力されるようだ。
5Wなのだが音量がかなり大きく1960等の12×4のキャビネットを使えばバンド演奏にも使用できそうな気がする。
その分お部屋で使う音量では少々の調整しづらさはあるかも。
色反転させたような白いトーレックスに黒いアクセントの派手なアンプヘッドだが・・・・
なんか子供の頃食べたこんなお餅を思い出すわ~。
たまには故郷へ帰ろうかしら?