自分が今まで購入したギターの中で一度もバンド演奏で使用したことのない唯一のギターがIbanez Talman TC630である。
もとはこんな感じのリップスティックPU×3で2点支持式トレモロユニット、ネックはヒールレスジョイント、22フレット仕様でヘッドは角度つきでストリングリテイナーなし、グリップやフィンガーボードのRもモダンな仕様でレトロチックな外観とは裏腹に弾きやすく現代的スペックのビザールギターという趣で非常に気に入っている。
95年頃にルックスが気に入って購入してからたまに弾いて気まぐれで改造したりしていたが何故かメインで使ったことはなかった。
現在まで色々仕様変更してこんな感じになっているがあまり使わなかった大した理由などなく”何となく”なのだがしいて言えば・・・・
1.自分の所有する他のギターと比べて出力が低めなので持ち替えたときに機材等のセッティングをし直すのがメンドクサイ。
2.自分の所有するギターの中ではトレモロユニットを装備する唯一のギターなのでセッティングに慣れていなくて煩わしい。
フローティングさせるとチューニングがメンドクサくベタ付けではトレモロ使用後のピッチの狂いを修正し難い。
それなら使わなければ良いのだがあるとついつい使いたくなる。
というコンサバティブなストラトユーザーには冷笑されるような理由でしかないのだが今回はライヴでも使いたくなるような仕様を目指す。
過日Playtech TL250にDimarzio Super Distortion T (DP318)を搭載して気に入ったのでTalmanにはSuper Distortion S (DP218)をつけてみる。
レトロルックに合うように金属製のカヴァーを加工して付け替える。
Talmanのボディーザグリは弁当箱なんてモンじゃないぜ!
通常の木材ではなくレゾンキャストという集成材なので軽量化と効率化の一石二鳥ということか?
結局フロントPUはFast Track 1 リアはSuper Distortion Sとなった。
Playtech TL250のときよりも高音域が甘く感じられたのでヴォリューム・ポットは500kΩにした。
ペグをGotoh マグナムロックにナットをGraphtech Black Tusq XLに交換する。
ナットの高さが足りないので2mmのプラ板を継ぎ足し成形する。
マグナムロックのブッシュのサイズはピッタリでナットの高さも溝切なしでちょうど良く作業は簡単に終わってしまった。
トレモロユニットのセッティングは2、3弦を1音半位チョーキングするとユニット後方が少し持ち上がるくらいのギリギリフロートしない状態にしてみた。
これだとチューニングしやすくほんの微量のアームアップが可能。
グァングァンな激しいアーミングさえしなければピッチの狂いも問題ない。
これでさらに使いやすい超モダンスペックになり音色もバッチリ気に入り入手25年にしてやっとモディファイが完了した感じだ!
本日の夜バンド練習なので早速昨年自作した歪エフェクターペダルと共に使ってみることにしよう。
25年目のニューフェイス今夜デビューだぜぃ!!