前回の実験は苦労のわりに地味な実験で結果もあまりパッとせず”骨折り損のくたびれ儲け”な感じだったので今回は華やかに金に糸目を付けずパア-ッと景気よく行く!(前回よりは)

 

浮世の誰しもが無関心ではいられないエレクトリックギター用ピックアップ。

大別してフェンダータイプのシングルコイル、ギブソンタイプのハムバッカー共にヴィンテージタイプ、ハイゲインタイプ、そしてその中間くらいの認識は解りやすく誰もが共通するところだろうがシングルコイルサイズのハムバッカーというのは今一つマイノリティーでちと解りづらい。

 

コイルを縦にスタックさせて磁力のあるポールピースを持ちルックスはノーマルのシングルコイルと変わらないのにハムバッカーサウンドを目指したシングルコイルサイズのハムバッカーもあれば通常のハムバッカーのように横に並べたコイルの下にマグネットを置いた構造なのにシングルコイルサウンドを目指したシングルコイルサイズのハムバッカー(ああクソややこしい!!)もある。

 

今回はPlaytech TL250(テレキャスタイプのギター)にスタック構造でヴィンテージハムバッカーサウンドを目指したDimarzio Area Hot T DP421と

 

横にコイルを並べたツインブレードタイプでモダンハムバッカーサウンドを目指したDimarzio Air Norton T DP380を両方試してみる(もちろん両方リアで)。

 

と思ってまずArea Hot Tをつけようとしたらサイズが大きくて(というより元のPUのサイズが小さいのだと思うが)入らないので

 

例によってPUキャビティを広げブリッジプレートの穴も広げる。

 


 

 

やっとArea Hot T装着。

 

パワフルで出力の高いテレキャスターの音という感じでハムバッカー的なミッドレンジの盛り上がりとか太さはなく高音域のアタックがハッキリ出るので和音の分離感とタッチの強弱が出しやすい。

PAF系ハムバッカーと同程度の出力で自分としてはとても使いやすい出力でノイズがなく何よりルックスがノーマルと変わらないという所が気に入った。

 

次にAir Norton T。

 

ガラッと変わってすっかりハムバッカーサウンド。

出力もヴィンテージ系ハムバッカーと同程度。

レスポールから持ち替えてもあまり違和感ない程でハムバッカーストラトを弾いているのかと錯覚する。

高音域のアタックはハッキリ出るがザクザクしたエッジ感はなくミッドレンジがモッチリした感じ。

 

自分としてはこちらの方が元のテレキャスターの音色とかけ離れていて面白いのだが本体のサイズはストラトキャスター用と同じモノでテレキャスター専用のArea Hot Tと比べて横幅、縦、共に2㎜ずつ程小さくテレキャスターのブリッジプレートにマウントするとスカスカに隙間ができてカッコ悪い!

なんだよ最初にこっちをつければ良かった!!

 

悔しいのでPUカバーを自作した。

元のカバーの上側だけ切り落とし黒いアクリル板をボビン風に形成してペーパーがけしてツヤ消しにしてツインブレードの間をくりぬいてアルミプレートを入れたらSeymour DuncanのHot Stack みたいなルックスになってしまった。

 

※上の3つの写真は同じものではありません。

 

いろいろ実験して遊ぶ専用に買ったギターだったがこの他にもフロントのみハイパスフィルタをつけてみたりアレコレしているうちにいつの間にかすっかり気に入った”俺スペシャル”仕様に・・・・!!