前回”Guv'nor改”を自作してからまた自作熱が再燃してしまい暇を見つけては色々チマチマと拵えていた。
何故かポコちゃんルックになっているがCrunch Box v2とAngry Charlieを切り替え式にしてみたり。
TS系とかDS系とか休日の暇つぶしに製作するうちにふと10年位前に自作して気に入っていたものの使わなくなってしまった幻の歪系ペダルがあったのを思い出した!
回路的には入力バッファのあとOPアンプの非反転増幅に入力して負帰還で対称クリッピング(TS系同様)して出力側でも対アースで対称クリッピング(DS系同様)して低音域、高音域それぞれをアクティブフィルタで補正した後、出力バッファを通してインピーダンスを下げアウトプットするという込み入った回路なのだが音色は素晴らしく太く煌びやか。
センシティビティも高くローゲインからハイゲインまでファットな音からブライトな音までカヴァーする幅広く変幻自在な回路なのだ。
今時なら流行りの”アンプライク”な範疇といえる。
しかしその音色の幅広さが仇となりセッティングがシビアで難しく意図した音にするまでコントロールつまみを注意深く連動させなければならない煩わしさから使わなくなってしまった。
これを前回のGuv'nor同様にもっと使いやすくアレンジできないものかと日々試行錯誤していたがやっとバッチリなモノが完成した!
今回は使いやすさを重視してコントロールはGainとLevelのみ。
入力バッファのFETは2SK30等NチャンネルJFETなのだが2SK30も246もディスコンなので今ならマイクロサイズの2SK2880で良い。
既に最近のライヴでJC120に入力し数回使用してみたがギターの音色をそのまま保ちつつ太く抜け良く歪む感じで僅かに歪んだクランチからハイゲインまで高~低音域までバランス良くギターのVolumeを落とせば綺麗なクリーンになる。
ハードビッターのドラマーがいるバンドアンサンブルでも埋れることはない。
部品数が多いので蛇の目基盤での製作は少々ツライのとMXRサイズの筐体には収まらないのが欠点だが音は自分にとって完璧で文句ない!
JMP期のMarshall好きはハマるのではないだろうか?
もしこれを見て暇を持て余している稀有な貴兄貴女がいらっしゃるなら是非作ってみては如何かしら?