この世界にはギターの音を歪ませる専用の機械が無数にあり誰もが酷く大変な思いをしなければ自分の好みにぴったり合う物には永遠に出会えないような仕組みになっている。

雑誌インターネットSNS等各メディアによる浮世の通説に右往左往し流行り廃りやらブランドイメージやらワカルようなワカランようなふわーっとした宣伝文句やら様々な戦略にまんまと踊らされ散々振り回された挙句ふと気づくと足元には混沌とした滑稽でマヌケな御見せが果てしなく広がってしまっている・・・・!!

 

 

この部屋にも派手な色に塗装されたマシンが古いモノ新しいモノ何十個も転がっている。

実に不様だ。

 

 

その不様な自分は結局は三十年近く前の最初のThe Guv'norをずっと使い続けてきて各部の接触不良やガリが出はじめた頃にはもう生産終了していたのでコピー品を自作して使い続けてきた。

が3つあるトーンコントロールのBassとMiddleはいつも真ん中しか使っていないので今回は固定抵抗器に置き換えてアレンジし直してみようと思う。

 

 

可変抵抗器というものがあまり好きではないのだ。

誤差や個体差が大きいものが多く配線もメンドクサくてなるべく使いたくない。

 

 

デュアルOPアンプ一つだけのシンプルな回路なので蛇の目基盤でも楽に作れる。

ディスコンのFETやトランジスタの代替品を探し回ったり買い占めたりしなくて良いのも良い。

 

筐体はアルミケースを使いたいがストックがないのでテキトーな缶に入れておく。

 

 

100円ショップのステンレスタッパーに入れるとなんとなくアーミールック。

 

 

おしゃれなキャンディー缶に入れて女子力UP!

 

音はノーマルのGuv'norと変わらないのでこれで成功!!

他の新しい機種等を使ってみても結局はいつもこれに帰ってきてしまう。

アンプをクリーンにセットしてGuv'norで程よく歪ませたときのドスの効いたハーモニクスとピックが弦に当たる音が好きなのだ。

少し飽和気味の低域と粗い高域のエッジも。

 

いつも使い続けているとこれが当たり前の音になってしまって何とも思わないのだがネ。